アキレス腱の痛みで来院される方が当院には比較的多いです。
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アキレス腱周囲炎
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なぜ痛みが引かないのかをもう少し詳細に説明致しますと、どんな症状でも痛みと悪い場所は違うんですよという説明を致します。
『痛い場所はアキレス腱で』
『悪い場所はここ』と指圧しながら痛みのある部位と悪い部位を自分自身で確認してもらっています。
多くの方は『え?そんな所が痛いの』という反応をされます。
アキレス腱の痛みが治らない原因
痛みが引かない原因はいくつかありますが、何といっても一番の原因は血行不良です。血液が行き届かなければ、筋や腱の損傷が起きた場合にも修復されません。
実は、アキレス腱に痛みを伴っていない場合にもアキレス腱をつまむと痛い方というのは比較的多いです。痛みを感じた時には随分前からアキレス腱に負担がかかっていた事をまず認識する必要があります。
突然痛みが出たと訴え来院される方もいますが、多くの痛みは長年の積み重ねから起こります。
アキレス腱は人体最大の腱ですから、かなりの張力に耐えることが出来るようにつくられています。そのため、ちょっとやそっとじゃ本当は痛みを感じる場所ではありません。
アキレス腱付着部の変形
アキレス腱の張力のせいで、踵の骨が引っ張られて変形を起こしている方もいます。変形を起こしていても痛みを感じたことは無いという方も多いです。
腱は筋よりも血行が悪い
腱は主に骨と筋を繋ぐものです。腱自体は血行が悪く、一度痛めると再生力が弱いといえます。逆に筋は血行が良好で再生力も高いです。
腱は丈夫につくられており、血行があえて悪い為に損傷しにくくなっていると当院では考えています。(腱の血行が豊富だと張力に耐えられない、摩擦が生じやすく炎症しやすくなってしまう)
しかし全く血行が行き届かないわけではなく、仙骨神経などの仙骨部の神経がアキレス腱周囲の血行を促しています。
何らかの原因でアキレス腱周囲に血液が行き届かない状態が続く事で、アキレス腱が修復されずに炎症をおこします。その際にはアキレス腱自体のアキレス腱炎やその周囲のアキレス腱周囲炎どちらかの痛みが問題となっているか触診や動きなどで確認していきます。
ここまでまとめ
少し専門的な知識を必要とする事もありますが、少しまとめると、アキレス腱の血行不良が気付かない内に起きており、その状態で運動や日常生活を送ることで、アキレス腱自体またはその周囲に慢性的な炎症が起こしています。しかし、血行が悪いために炎症が改善されずに更に腫れが増す事で周囲の知覚神経にも影響を与え、痛みを感じるようになります。
そのため、アキレス腱の改善には文頭の通り、悪い場所と痛い場所の両方を改善していく必要があります。
- 痛い場所=アキレス腱
- 悪い場所=アキレス腱炎行く神経や血行状態
最も詳しい部位などは有料ですがこちらを参考にして下さい。といっても、かなりの部分を説明致しましたので、後は、アキレス腱周囲の炎症を取り除き、アキレス腱に行く神経や血行を促すようなストレッチをする事で痛みは必ず改善されます。
アキレス腱の治し方note
ご参考までに
ちなみにアキレス腱を伸ばすようなストレッチだけで痛みが引かないのは悪い場所のことを考えずに治そうとするからですね。
アキレス腱の痛みでお困りでしたら是非当院のご相談下さい!