しっかり問診・視診・触診を行うことで、的確な施術を行います。
はじめに:診方(問診・視診・触診)の目的
問診視診触診の目的は、単に痛みの原因を突き止めることだけではなく、患者自身が自分の体の状態を認識しやすくする目的もあります。痛みを強く感じている状態では、それ以外の情報を正しく認識することが出来なくなっています。
問診、視診、触診という3つのアプローチを通じて、患者の症状や身体状態や痛みの原因を的確に把握し、それに基づいて治療を進めることができます。
施術者側の目的|症状、原因、状態を把握すること
症状
- 痛み
- 重さ
- だるさ
などの感じることが出来る症状
状態
- 可動域
- 筋緊張
- 圧痛
- むくみ
感じるためには、触診などのにより情報を脳に伝える必要がある。
原因
- 神経圧迫部位
- 状態を悪化させている部位
症状、原因から弾力性の低下が顕著にみられる部位が原因となることが多い
患者側の目的|自分の状態を痛み以外の方法で自覚すること
知覚
触ったり、動かしたりすることで知覚を刺激し脳に伝えることで、自身の状態を認識することが出来るようになります。
感覚
感覚を使い動かしてもらったりすることで、脳に正確に自身の状態を伝え感じてもらう事で、自身の状態を認識することが出来ます。
知って覚え、感じて覚えることで自身の状態を自覚することが心身共に自然治癒力に繋がります。
診断のプロセス|問診・視診・触診の役割と手順
問診の重要性|患者の症状と背景を深く知る
- どうやって痛めたのか?
- どうすると痛いのか?
- どんな運動をしていたのか?
- いつ痛むか?
- 過去に運動をしていたことはあるか?
問診では、背景を深堀することが大切です。実は原因は突き詰めるところまで突き詰めた先に大事な原因が隠れいていることが多くあります。患者の背景を理解することで、施術者側にも治療に創造力が働くなどのメリットがあります。
視診の役割|外観や姿勢から異常を察知する
- 皮膚のくすみ
- 全体の姿勢
- 歩き方
- 動作
- むくみやうっ血
視診をする際に、注意が必要なことは、脳は錯覚を起こすということを知らなければいけない。これは患者と施術者双方にいえることで、偏見や錯覚が生じると正しく物事見れなくなります。
触診の意義|筋肉や関節の状態を直接確認
- 関節の動き
- 圧痛部位
- うっ血部位
- しこり
- 筋緊張
- 脊柱の歪み
触診により、多くの情報を引き出すことが出来ます。患者側も触れることで、自身の状態の異常に気付くことが出来ます。
誤診しないためにも問診視診触診が欠かせない
正しく知る
- 痛みの原因
- 悪い部位
- 今の状態
- 症状について
- 正しい運動方法
間違えを知る
- レントゲン上の状態と痛みは一致しない
- 痛い部位が悪いとは限らない
- 疾患名に惑わされない
- 間違えた運動により身体を痛めない
- 悪い症状の自然な反応を無視しない
誰もが錯覚を起こすことを知る。
専門家は間違えないわけではない、逆に専門家程錯覚を起こし、情報に捉われやすくなります。
整形外科は画像診断に捉われていると言えますし、鍼灸師はツボに捉われているといえます。専門家に問題があるというわけではなく、だれもが錯覚を起こし誤診するということに意識を向けとかなければなりません。
上記の画像は黒を意識すれば、よく分からない図形がみえてきますが、白を意識すればはっきりと文字が浮かび上がります。このようにひとつの物事に目をむければ、他の情報は脳は認識できないということです。
問診・視診・触診などのヒーリングがなぜ重要なのか自分の体に対しても脳が錯覚を起こすからです。見た目だけでなく身体に対しても錯覚を起こすと治癒を阻害し、場合によっては、勝手に治らないと判断し、せっかくの治癒の機会を自ら損ねてしまいかねます。
狭窄症という言葉に捉われれば、狭窄症の名医を探すことになります。
「私は狭窄症です。」と別の治療院に言えば、多くの施術者はその言葉に捉われ、狭窄症の施術を一生懸命にすることになるかもしれません。
診方で変わる原因と結果
結果的に見つかった疾患名は、結果であり原因ではありませんよね?
原因とは、過去に起因するものなので、何らかの原因によって結果的に生じたものが疾患名であるはずです。
生物の進化も結果的に変化したものであり、例えば、海にいた海洋生物は海にいることに危険が多くあり、陸に上がる自身を想像し何度も挑戦し続けていたからこそ、起きた進化だと考えることも出来ます。
陸に上がることを想像しなければ、進化は起きません。勝手に生じたわけではなく、必然と生じた進化です。ということは、未来を想像した結果、今の自分がいることのなり、未来が原因で現在が結果と逆転します。
何が言いたいかというと、過去を想像しても現在は変わりません。未来を想像することで、現在に変化が生じ治癒力が働きます。
腰痛の診断プロセス問診・視診・触診の流れ
問診|腰痛の原因や背景を探る
- いつから痛いのか?
- どのような動作で痛むか?
- どの部位が痛むか?
- 過去にどのような運動をしていたか?
- 現在痛む時間帯は?
右側に痛みがあり、前屈動作やじっと座っている時にも痛むことが問診で分かった
視診|腰部の状態や歩行状態を確認する
- 腰部は黒ずみや膨隆を確認
- くびれの状態や下肢のむくみを確認
- 歩行時の傾きや座っている時の歪みを確認
腰部は他の部位とくらべて黒ずみを感じ、腰部にむくみがあり、下腿は左に比べて明らかに右にむくみが観られる
触診|筋肉や関節の状態を確認する
- 脊柱の歪みや凹凸を確認
- 股関節の動作や膝の可動域を確認
- 圧痛部位や筋緊張を確認
腰部はL4,5当たりで凹凸がみられ、その周囲は水がたまったようにむくんでいる。仙骨や上部の胸腰椎移行部にかけても圧痛がみられる。
診方FAQ
肩こり
肩こりにも、もちろん原因があるので、その原因部位を適切に把握するために問診視診触診などのヒーリングは欠かせません。確認することに変わりはありません。可動域や姿勢などの肩の位置、肩周りのむくみや圧痛部位、その他の症状や全体の状態を確認し、どこに問題があるかを知覚や感覚を使い、認識させます。
肉離れ
まずは肉離れの程度を把握する必要があります。本人が訴えているものが本当に筋繊維によるものなのか視診や触診、問診にて把握します。時に、神経の痛みかどうか本人にはわからないような場合もありますので、それをヒーリングにより把握します。
捻挫
捻挫の場合に一番問題なのは、複合損傷による筋腱または骨膜の損傷です。しっかり損傷部位を把握し施術を行う必要があります。
変形性膝関節症
と、診断された場合にも、問診・視診・触診により、それが変形による痛みかどうか把握します。大抵の場合には、変形による痛みではないので、痛みの部位を改めて認識してもらう必要があります。認識することで治癒力が高まります。
腱鞘炎
腱鞘炎は、関節炎と誤診しやすいので、圧痛部位や動作にて状態を把握します。なぜ腱鞘炎が起きているのか原因部位を把握するために、頸部や肩回りの圧痛動作痛を確認し、施術ポイントを説明します。
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診方|問診・視診・触診のポイント
- 痛みの原因を把握すること患者が自分の状態を痛み以外の方法で理解すること
- 問診・視診・触診を通じて、正確な診断を行うこと
- 原因、症状、状態、それぞれの特徴を理解すること
- 治癒力を高めるための正しい認識を促進すること
- 知覚、感覚、自覚によって、脳に今の状態を伝えること
- 多くの状態の情報を引き出し、可動域や筋緊張などの体の情報を収集すること
- ポジティブな治療体験を提供し、治癒のイメージを高めること
- 因果関係を理解し、痛みの本質的な原因を見極めること
- 誤認錯覚を防ぎ、正しい情報を提供して自然治癒力を促進すること
【通い方】
👉「1~2か月の短期間の改善を目指し効果的効率的な施術を行っています。」
【診方】
👉「問診、視診、触診をしっかり行い状態を把握し、原因を突き止めています。」
【治し方】
👉「光の照射により、弾力性を回復し、自然治癒力を高める施術を行っています。」
【動かし方】
👉「間違えた運動を修正し、正しいやり方を教え、自身で体をケアしてもらっています。」
【考え方】
👉「様々な考え方をブログにして情報を公開しています。」