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肉離れにRICE処置は効果的ですか?

肉離れの治療には、適切な冷却と運動のバランスが重要です。一般的に推奨されるRICE療法(Rest:安静、Ice:冷却、Compression:圧迫、Elevation:挙上)ですが、肉離れの場合、過度な安静や圧迫、挙上がかえって状態を悪化させることもあります

アイシングと動かすことのバランス

肉離れの治療では、動かしながら治すことが非常に有効です。
筋肉の回復を促進するためには、適度に伸ばしながらアイシングをすることが大切ですが、動かしすぎると患部に熱が溜まってしまう可能性があります。こうした場合、適切なタイミングでの**アイシング(冷却療法)**が効果的です。

アイシングの目的と効果

アイシングは、患部の熱を効率よく体外に逃がし、炎症を抑え、修復を促進するための重要な手段です。
エネルギーは高い温度から低い温度へ移動する性質があり、冷却を行うことで熱が患部から体表面へと移動し、血管やリンパの流れを改善する効果があります。

  • 血管収縮と腫れの抑制:冷却により血管が収縮し、患部の血流が一時的に減少することで腫れや内出血を抑えます。
  • 血流改善と回復促進:冷却後、血管が再び拡張し、血流が改善されることで、修復が速やかに進みます。
  • リンパの流れ促進:リンパの流れが促進され、体内の余分な液体が排出されます。
  • 疼痛緩和:冷却により神経の興奮が抑えられ、痛みが軽減されます。

タオルを使用せずに直接冷却

アイシングの効果を最大限に引き出すためには、タオルを使わずに患部を直接冷やすことが重要です。タオルを挟むと冷却効果が半減してしまうため、氷や冷却材を皮膚に直接当てるようにしましょう。

凍傷への注意

直接冷却を行う場合、凍傷に注意する必要があります。凍傷の主な原因は、冷凍庫から取り出した氷の表面に付着している霜です。この霜が皮膚に付着することで凍傷を引き起こす可能性があります。これを防ぐためには、アイシングを行う際に、逆の手で霜を払うことが重要です。このように霜を取り除きながら冷却を行うことで、凍傷のリスクを大幅に減らすことができます。

さらに、アイシングは15~20分程度を目安に行い、凍傷を防ぐために連続で行わないようにしましょう。皮膚の状態に注意を払い、感覚がなくなったり肌が白くなった場合は、すぐに冷却を中止し、温めることが大切です。

専門的なケアを受けることの重要性

当院では、肉離れに対してアイシングと動かす治療を効果的に組み合わせた治療を提供しています。肉離れの状態に合わせた適切な運動指導と冷却療法を行うことで、回復を加速させることができます。自己判断でケアを続けると、治療が長引くリスクがあるため、ぜひ当院にお任せください

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