自律神経には2つの作用があり、お互いが拮抗した作用を持つことで身体のバランスを整えています。
身体のバランスを恒常性を保つともいい、身体の機能は本当にうまく出来ています。
交感神経と副交感神経
自律神経には交感神経と副交感神経があるのをご存知でしょうか?
自律神経はこのように脳から仙椎から出て各臓器や血管に分布をしている事が分かるかと思います。
交感神経の作用
- 心拍数増加
- 心筋収縮力増大
- 呼吸数増加
- 散瞳
- 血圧上昇
- 血糖値上昇
- 血管収縮作用
副交感神経の作用
- 心拍数減少
- 心筋収縮力減少
- 呼吸数減少
- 縮瞳
- 血圧低下
- 血糖値低下
- 血管拡張作用

自律神経が乱れるとは?
自律神経が乱れるというのは交感神経と副交感神経の機能のどちらかが低下または亢進している状態です。
一般的には
交感神経7:副交感神経3ともしくは交感神経8:副交感神経2と言った具合に交感神経が優位に働いている状態が良いとされています。
トップアスリートは逆転
アスリートの場合には副交感神経6:交感神経4と言った具合に副交感神経が優位に働くほど競技力レベルが高いとも言えます。
『マイケルジョーダンは舌を出して極限まで身体をリラックスさせています』
身体がリラックスしている状態の方が力が出せることをトップアスリートは本能的に気付いています。
自律神経の状態をチェック
自律神経の状態は身体にも現れています。
- 身体が硬い人は交感神経や優位
- 血圧が高い人も交感神経が優位
筋肉が柔らかく心拍数も1分間に50を切り、身体に疲労も感じにくく、寝起きや胃腸の働きも万全な状態であればおそらく副交感神経が優位な身体になっています。
血管を収縮させ全身に血液を送り届けるように頑張っている。など交感神経が優位になるほど身体を無理に頑張らせている傾向があります。
自律神経を整える
自律神経は付随意運動といって自分自身でコントロールは出来ないのですが、間接的に影響を与え、整えることは可能です。
例えば
筋肉が緊張していて身体が硬い人がストレッチを行い筋肉の緊張をほぐし血流を良くした場合には、自律神経はストレッチ後には一時的に交感神経優位に立ちますが、その後副交感神経が働きを強め、交感神経優位になった身体を副交感神経優位に切り替えることが出来ます。
- 関節や筋肉を柔らかくする
- 血流の滞りを解消する
- 冷えやむくみを解消する
- 胃腸の働きを整える
など日々の運動や食事の取り組みでも自律神経を整えることが可能です。
