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肉離れの治療中に運動を再開しても大丈夫ですか?

肉離れの治療中に運動を再開するかどうかは、体の状態を慎重に見極める必要があります。以下の基準を目安に、回復具合を確認しながら進めることが大切です。

運動再開の目安

  1. ストレッチ時の痛みがないこと ストレッチをかけた際に、可動域が正常であり、痛みがない場合には運動を再開しても悪化するリスクは低いです。反対に、ストレッチで痛みがある場合はまだ炎症や癒着が残っている可能性があります。
  2. 熱感や痛みの有無 筋肉や関節にまだ熱感が残っていたり、収縮時に痛みが生じる場合は、運動を再開する前にもう少し安静にした方がよいです。早期復帰で悪化すると、回復がさらに遅れ、治療期間が長引くことがあります。
  3. メンタルへの影響 回復したと思って運動を再開した際に再び痛みが出ると、メンタル的なダメージが大きく、回復に悪影響を及ぼすこともあります。多くの場合、痛みが再発するのは、筋繊維が完全に回復していないか、癒着が残っているためです。

軽い運動を推奨

治療中に軽い運動を取り入れることは、脳と体の回復過程を調整するためにも有効です。軽く筋肉にストレッチをかけながら痛みを感じることで、脳が体の状態を正しく認識することができ、どの程度まで回復しているかを確認できます。

安静のみで治した場合、どの運動やストレッチに耐えられるのかが分からず、知覚や感覚神経が不十分に働く可能性があります。そのため、軽い運動を取り入れ、体の反応を確認しながら治療を進めることで、再発を防ぐことができます。

痛みの理解

運動中の痛みは、必ずしも悪いことではなく、体のシグナルとして重要な役割を果たします。痛みをポジティブなものと捉え、治癒の過程として認識することができれば、治療もより前向きに取り組むことができるでしょう。

運動を再開する際は、軽い運動から始め、痛みがどの動作で出るかを確認しながら進めましょう。そして痛みが出る動作があっても、それが必ずしも悪いとは限らないことを覚えておきましょう。

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