
骨盤の高さが違うのは、単なる「歪み」ではないという真実
鏡の前に立ったとき、片方の骨盤だけが上がっていたり、腰のくびれのラインが左右で非対称だったりすることに気づき、不安を覚える方は非常に多いです。そして多くの人が「骨盤が歪んでいるから、真っ直ぐに矯正しなきゃ」と考えます。
しかし、ここに大きな罠があります。
臨床の現場において、骨盤の高さが左右で違うとき、真っ先に疑うべきは単なる生活クセによる歪みではありません。それは、身体が内部のトラブルから必死に神経を守ろうとしている「逃避姿勢(とうひしせい)」です。
特に有名なのが「ヘルニア肢位(しい)」と呼ばれる状態です。背骨や腰の内部で強い炎症や神経の圧迫が起きているとき、人間の脳は無意識に「その痛む部位から遠ざかるように、身体を逆に傾けろ!」という命令を出します。
つまり、歪んでいる状況というのは、問題がある部位とは【逆の方向】に身体が自ら傾いてくれている状態なのです。
原因となる問題があるからこそ身体が必死に傾いているのに、その表面的な「結果」だけを見て「左右の高さが違うから真っ直ぐに直せば済む」というほど、人間の身体は単純な話ではありません。
なぜ巷の「バキバキ骨盤矯正」を当院はよしとしないのか?
たとえば、一般的な整体や接骨院では、「左の骨盤が上がっているから、左の骨盤を回旋させて位置を戻しますね」といった施術がよく行われます。
確かに、骨を機械的にグイッと動かせば、その場の関節の動きや一時的な痛みは軽くなることがあります。しかし、くまのて接骨院では、このような強制的なアプローチをあまり良いものとは考えていません。(それは施術効果が悪いという意味ではなく)
なぜなら、「骨盤の位置が真っ直ぐになりましたよ」と施術者が言ったところで、患者様自身がそれを本当に良くなったと自覚できるかどうかの差(体感の差)が、人によって激しすぎるからです。
あきらかに骨盤の歪みを力ずくで矯正され、写真上の見た目が解消されたとしても、大元の逃避している原因(炎症)が消えていなければ、本人としては「…で、結局何が変わったの?」と理解できない可能性が高いのです。これでは施術者の自己満足に過ぎません。
身体を無理やりコントロールするような強制的な施術は、人間が本来持っている「自然治癒力」を呼び覚ますスイッチにはなり得ないのです。
骨盤を自然に戻すカギは、問題部位の「弾力性の回復」
では、くまのて接骨院ではどのようにアプローチしていくのか。
私たちはまず、徹底した【問診・視診・触診】により、身体の動きを細かく確認します。「なぜ今、身体はこの方向に傾こうとしているのか?」「どこをかばっているのか?」という真実を、施術者の創造性すべてを使って見極めます。
そして、当院の概念の根本にあるのは「矯正的に無理やり治す」のではなく、「身体が自ら自然な状態に戻りたくなる環境をつくる」ということです。
身体が逃避姿勢をとらざるを得なくなっている大元の原因――すなわち【問題部位の炎症の改善】を最優先で行います。具体的には、炎症によって水っぽくまたは、硬くなってしまった組織の「弾力性の回復」を徹底的に促します。
筋肉や組織の「弾力性」が戻ることこそが、身体の中に本来の正しい力が巡り始める「スイッチ」になります。大元の炎症が引き、組織に美しい弾力性が戻れば、脳は「もうかばわなくて大丈夫だ」と判断し、骨盤は誰に命令されるでもなく、自らの力で自然と正しい位置へと矯正されていくのです。
施術者の感覚に委ねない。患者様自身が「体感できる」骨盤ケア
このようなステップを踏むことで、どれだけ長年傾いていた歪みであっても、当院の施術後は多くの方が「あ、本当に歪みがとれて、左右が揃った!」ということを、頭ではなく身体でハッキリと理解(体感)することができます。
当院が大切にしているのは、なるべく体感的に変化がわかること。 「私の感覚(手の感覚)で今動きましたよ」という施術者の主観に委ねることも、「良くなった気がする…」という患者様の曖昧な感覚に委ねることもありません。身体の連動性と弾力性が変わる瞬間を、お互いにリアルに共有する施術です。
そして、本来の自然体を取り戻した状態を長く維持し、二度と脳が「逃避姿勢」をとらなくて済むように、一人ひとりの状態に合わせた正しい運動方法を処方する(運動処方)までが、当院の考える「骨盤の歪みに対する本当の解決策」です。
鏡を見るたびに「骨盤のズレ」を気にして、無意味なバキバキ矯正に時間とお金を無駄にする前に、まずはあなたの身体が「どこから逃げようとしているのか」の真実を、当院へ確かめに来てください。