自然治癒力は、自然に働く治癒力です。
癒しは、強制的に起こるものではなく、自然に働くものです。
そのコンセプトに乗っ取れば、強制や否定することは、強制的に癒しを一時的に促進することは出来るかもしれませんが、いずれ持続力を失います。自然治癒力を高めるというのは、当院では施術力と称しており、テクニック(技術力)とは他なるものです。
自然的な癒しをエネルギーに変えるためには、否定や強制をしていはいけません。
施術院での心地よさ(コンフォート)はその人の癒しのエネルギーを促進させることが出来ます。しかしそこには、技術力が必要とされ、技術力と施術力により、ひとりひとりの痛みを改善に導くことが出来ます。
技術力について
施術力について
実は、コンセプトはお互い(術者と患者)を包括するものなので、強制や否定を患者側が術者に対して行っても治癒力は停滞してしまいます。
術者に、「治さなければならない」と思わせたとしても、あくまでも治癒は患者の内的な癒しのエネルギーが生じる必要があります。
術者はサポート役であり、術者が思う強制的な思考は、患者によってはストレスを感じます。
私は、ずっとテクニックばかり追い求めてきました。
なので、治せないのは自分に問題があると捉え、自分に強いて、枷をかけ、技術力があれば、患者は喜んでくれると勘違いしていた時期がありました。
もちろん、技術力は必要で、高ければ高いほど、喜んでいただけるケースも増えるのは間違いありません。
しかし、技術力を追い求めても思うような結果が出ない時期が長く続きました。
それは、当院のサービスに問題があり、支障を来たしていると思い、経営やマネージメントの本も読みあさりましたが、そこにも問題がありました。
私がやりたいのは経営ではなく、そこには強制力が働き、ストレスを感じます。
私が最も知りたいことは、最も単純な「人の痛みがなぜ起こるのか」という心理的(真理)なものです。
そして、経営本から、心理の本や真理の本を読み漁っていると、自分のやっている技術力の他に必要な要素がその中には多く隠れています。今度は、それらの本が経営とも繋がっていることが良くわかります。
その思考と今までの知識や技術を統合して出来たのが、今の戦略に繋がります。
スティーブジョブズがconnecting the dots(点をつなぐ)とスピーチで言っていました。「点が繋がった」は瞬間、ふわっとしていたものがビジュアル化し、現実と未来にギャップが生じ、それが行動するエネルギーになります。多くの人のビジュアル化した世界が今の世界と言い換えることもできます。
否定や強制することなく、治療を施し、
お互いの心地よさが更に、治癒力を促進させます。
更に、心地の良い方法で、再来するかメンテナンスするか選択することが出来ます。
強制的に治癒を促進させ、痛みが軽快しても、また痛みが出た際に、「なんとなく行きたくない」と感じてほしくないのです。
「また困ったらいつでも来て欲しい」と言いつつ、そこに強制や否定が生じる「何か」があれば患者は、何かを感じとり頼りにくくなるはずです。