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四肢の疾患(腕・足)

「アキレス腱炎の痛みを追う:慢性化する痛みの真相」

2024年8月22日

アキレス腱の痛みは日常生活や運動に支障をきたす厄介な症状です。本記事では、アキレス腱炎の原因と、慢性化する痛みの理由について掘り下げていきます。まず、アキレス腱の構造と一般的な痛みのタイプについて説明します。

アキレス腱周囲炎イラスト

アキレス腱の痛みを理解する:腱炎、滑液包炎、付着部炎の違い

アキレス腱炎の痛みは、主に3つの部分に分類されます。筋腱移行部、腱そのもの、骨との付着部です。
また、滑液包や筋腱・骨の損傷によっても痛みが生じます。

各タイプの説明:

  • 腱炎: 腱自体の炎症が主な原因。
  • 滑液包炎: 滑液包の炎症によるもの。
  • 付着部炎: 腱が骨に付着する部分の炎症が原因。

どのようにして原因を見分けるか?

痛みの原因を正確に見分けることは治癒を早めるために重要です。

整形外科での診断方法:

  • レントゲン検査で骨の異常を確認する。
  • MRIやエコーで軟部組織の損傷を判断する。

画像診断の限界: 多くの場合、画像だけでは痛みの原因を特定できないことがあります。

触診・視診・問診の重要性

  • 診断の基本: 原因を正確に見分けるために、触診、視診、問診が信頼できる方法です。
  • 触診のポイント: 炎症部位は触ると痛みがある。さらに、慢性化した部分は弾力性が低下していることが多い。
  • 視診のポイント: うっ血や膨隆が見られるかどうかを確認する。
  • 問診の重要性: 受傷機転や痛みの性質を問診で確認し、原因を推測する。

慢性化したアキレス腱
患部の状態を把握し、アキレス腱周囲の炎症を軽快させるために、物理療法や運動療法や施療をおこなったにも関わらず、慢性化するケースがあります。
確かになぜ?アキレス腱を触って痛みがあるのに、歩行時には痛みを感じない場合があるのでしょうか?通常、炎症があれば特定の動作で痛みを感じるはずですが、アキレス腱炎の痛みに限っては、「特定の動作をした時に痛みが生じますか?」と質問しても「今は痛みはない」と答えるケースが多いです。

その原因の一つが、筋腱・骨・滑膜の炎症とは別の痛みの原因があるからです。

痛みを脳に認識させることの重要性

  • 脳と痛みの関係: 自然治癒力を引き出すためには、痛みの原因を脳がしっかり認識することが重要です。
  • 治癒促進: 痛みを適切に認識させることで、治癒が早まります。これは、単に身体的な治療だけでなく、脳の関与も必要であることを示しています。

神経による痛み

アキレス腱の痛みの原因の一つとして、神経に起因する痛みがあることを認識する必要があります。
神経の痛みであるかどうかは、自分では認識することは出来ません。大抵の場合には、第三者の指摘によりそれが神経の痛みであることで認識することができます。

  • 神経痛の可能性: アキレス腱の痛みの原因として、神経に起因する痛みが考えられます。
  • 神経痛の特徴: 圧迫されている時は痛みを感じにくいが、圧迫が解放された時に痛みを強く感じることが多い。
  • 治療のアプローチ: 神経に関連した痛みには、神経の圧迫を解消するための治療が必要です。

神経の痛みを疑うことで、触った時の圧痛や、歩行時初期の痛みの説明つきます。

治療の提案: もしアキレス腱炎の痛みでお困りの場合は、専門的な治療を受けることをお勧めします。当院では、触診や問診を重視した診断と、効果的な治療法を提供しています。

  • この記事を書いた人

【柔道整復師】 熊谷 卓眞(kumagai takuma)

2010年に青葉台に開院し、瀬谷高校や希望高校で部活動トレーナーとして学生アスリートの健康管理を行ってきました。地域の少年スポーツや高齢者向けに神奈川県スポーツ指導者セミナーを開催した経験があります。スーパーライザーセミナーやメディチャーライトセミナーを受講し、光照射のプロフェッショナルとして地域の皆様の健康を全力でサポートいたします。

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