痛みを取るには、2つのテクニックが必要です。
- 対症療法
- 原因療法
因果で考えれば、因に対するアプローチが原因療法であり、果に対するアプローチが対症療法です。
この2つのテクニックを組み合わせることで、痛みや不調を根本から改善することが出来ます。
痛みを取るには、問診・視診・触診が大事だということを、いままで説明してきました。
テクニックは、それらの部位に適切に施すだけで痛みは軽快し自然治癒力が高まり回復します。
特別な技法が必要なのではなく、適切な部位に適切な時間施すことです。
対症療法について
対症療法とは、症状に対して行う療法のことをいいます。
腰に痛みがあれば、腰に施術を行い、痛みをとるテクニックのことです。
対症療法により痛みを取るための技術力が必要です。
技法や療法はなんでも構いません。
必要な部位に適切な時間、適切な期間施術を施すことで、軽快させることが出来ます。
対症療法では、痛みの元となる炎症を促す必要があるため、血流を改善し、患部の状態を自然に戻すように弾力性の回復が治療を促します。
炎症が緩和し回復することで症状は軽快します。
対症療法のテクニックは、原因が明確なケガや急性の痛みなどで大いに効果を発揮します。
即座に痛みを緩和することが出来れば、安心感や信頼感に繋がり喜ばれるはずです。
原因療法について
原因療法は原因に対して行う療法です。
腰に痛みがあっても、腰に直接施術を施すのではなく、腰痛と関連する根本部位へ施術するテクニックです。
原因療法は、、問診触診触診をしっかり行う必要があります。
痛みと関連する因果を捉えるので、関節の動きが悪い部位や圧痛むくみの確認を問診・触診・視診で捉え、痛みを軽快させます。
原因療法のテクニックは、原因が明確でない慢性腰痛や痛みに大いに効果を発揮します。
心身の健康に繋がることが出来るので、社会的心理的な安心を与えることが出来るため喜ばれます。
例えば
ぎっくり腰をし来院し、患部がはっきりとわかっている場合には、対症療法で患部の血流を改善し炎症を抑制させます。
腰を痛めた原因が上半身にみつかれば、その部位に施術を行い、身体全体の状態を改善することを原因療法です。
できれば、2つの戦略を同時に行い、根本改善することが大切です。
原因が明確か、原因が明確でないかによっても、原因療法に重点を置くか、対症療法でまず炎症を抑制させるか判断することが出来ます。足首の捻挫をしたにも関わらず、原因は腰が悪いからだと決めつけて、腰を施術することは良い施術でないことが分かります。
ただ、原因が分からないにもかかわらず、痛い部位にだけ対症療法を行う施術も良い施術ではありません。それはリラクゼーションであり、サービス業化といえます。
技術力と問診視診触診が大事
技術力が高ければ、状態を即座に改善し効果的効率的な施術を行う事が出来ます。
問診視診触診の力が高ければ、原因を明確にし的確な施術を行い、自然治癒力を高めることが出来ます。
自然治癒力は、自然な癒しのエネルギーを高めるものです。なので、自然に反するやり方は適切ではありません。
例えば、強制や教育などのマインドコントロールや矯正などのテクニックは、軽快することは出来ても、癒しのエネルギーは働かず、いずれ停滞するのが自然の原則です。
当院はあくまでも自然治癒力を高めるための工夫をし、ひとりひとりに合わせて戦略的に痛みや不調を軽快することを目指しています。