「首の後ろにシワが増えてきた…」
そんなお悩みを抱えている方は少なくありません。ただの「老化現象」と考えられがちですが、実はその首のシワ、 健康リスクのサイン かもしれません。本記事では、首の後ろにシワができる原因や体への影響、そして根本から改善する方法を詳しく解説します。
なぜ首のしわに注目すべきか?
多くの方が見た目の問題としてとらえる首のシワですが、 その原因の多くは「頸椎(けいつい)」の歪み にあります。特に 頸椎4番 は反りやすく、前方に変位することで深く刻まれる横シワの原因となります。
さらに、この頸椎の歪みは単なるシワだけでなく、
- 猫背、反り腰、亀背 などの姿勢不良
- むくみ、循環不良
- 肩こりや腕のしびれ、自律神経の乱れ
といった 慢性的な不調 にも直結する可能性があります。
首の後ろにしわができる原因
姿勢の影響や生活習慣の影響で徐々に脊柱全体が変位することで、構造的に反りが強くなることで深く取れない横しわをつくってしまう。
- 姿勢の歪み(猫背・反り腰・亀背など)
- 頸椎の前方変位
- 特に頸椎4番の問題 循環不良やむくみ
脊柱の構造
脊柱は腰椎が前にカーブし胸椎は後ろにカーブし頸椎は前にカーブするS字構造により身体を支えています。

ひとりひとりカーブには特徴があるので、いろいろなタイプのしわの出方となりますが、シワの出方がどの部位の脊柱に影響が出ているのか指標になります。
- 腰部の横しわ
- みぞおちに横しわ
- 頸部後方に横しわ
- 頸部を一周ぐるっと回るような横しわ
シワをみれば、どのような疾患を抱えているか、どのような疾患が起こりうるかも判断する材料になることは多いです。
腰部の横しわも狭窄症やすべり症を起こしている部位であったり、頸椎も反りが強い部位は背骨の間隔が狭くなってる部位となります。
首の後ろにシワができる人の特徴

首に横シワが出来やすい場合にも様々な原因があるので一概には言えませんが、以下のような特徴があります。
- 尾骨が起き上がっている
- 反り腰
- 背中の丸まり亀背
- お腹がでる
- 下腹部がでる
- 首が前に出る
- 首がむくんでいる
などシワが出来やすいケースでは姿勢の歪みが一因としてありますが、むくみによる問題も重なるとより深いシワが出来上がってしまいます。
首の横しわを放っておかない方がいい理由
首のシワがある状態を放置すると、以下のような不調を引き起こすことがあります。
- 肩こり・腕のしびれ・腱鞘炎
- 自律神経の乱れ(冷え・不眠・胃腸不調)
- 顔面神経や三叉神経への影響(花粉症、鼻炎、目・耳の不調)
- 腰痛・膝痛の原因
- 呼吸器系への影響(横隔膜の機能低下)
特に頸椎4番の問題は横隔膜と関連し、 呼吸や胃腸の働き にまで悪影響を与える可能性があります。
また 頸椎5~6番 にまで影響が及ぶと、 肩・腕の痛み、しびれ、腱鞘炎 にもつながります。
首の傾きによりバランスが崩れれば腰痛や膝痛の原因にもなる
首周囲に症状を感じていないからこそ要注意
症状が表面化されるまでには時間がかかるのですが、特に頸椎などの脊柱周囲は、症状を感じにくい構造になっています。
しかも頸椎が多少歪みがでていても、体は補正し恒常性を保つように機能を維持することが出来るため、頸椎周囲に特段炎症などの問題が表面化されるまで、症状はほとんど首(シワ周囲)には感じないです。
しかし、首には症状がでていなくてもあらゆる痛みや不調は関連している可能性があり、首の問題がほとんどの症状を引き起こすきっかけになっている可能性は十分あります。
頸椎4番の反りだけが問題となるわけではなく、シワの内部は組織が縮こまったコリを作っています。そのコリがより頸椎に負担をかけたり神経を摩耗する間接的な原因になります。
首のしわが深くならないように対策する
頸椎は仙骨と腰椎と胸椎と頭部で構成されれ脊柱に連なる一部です。
頸椎のシワを取るために、縮こまった組織を回復させることはやったほうがいいです。構造的にシワになっている部位は組織的にも弾力性が低下しているため、組織の弾力性を向上させる取り組みが必要です。
近赤外線療法は弾力性の向上に寄与するためより効果的

自分でやるならストレッチやアイシングとなります。
脊柱全体や姿勢への取り組みが最も根本的に大切
姿勢全体の結果生じたのが頸椎の反りによる横しわです。
そのため姿勢の改善を行うように首だけのストレッチだけでなく、体全体のストレッチが必要です。
例えば
- お尻のストレッチ
- 胸の前や肩回りのストレッチ
- 背中のストレッチ
など、反り腰や猫背などの姿勢の改善に繋がるような取り組みを行うことで首の横しわを根本から改善することが出来ます。
頸椎の構造的な問題は中々改善が難しくても、頸椎周囲の横しわのコリやむくみの改善は年齢関係なく弾力性の改善により多少は、薄くなるはずです。
より詳細な横しわの対策方法についてまた別に説明する機会を設けたいと思います。