はじめに:高く跳びたい、でも膝が痛い…と悩むあなたへ
- 「思い切りジャンプしたいのに、着地のたびに膝に激痛が走る…」
- 「練習を休んで、言われた通りストレッチもしているのに、痛みは一向に良くならない…」
バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプ動作を繰り返すスポーツに打ち込むあなたにとって、「ジャンパー膝(膝蓋腱炎)」はパフォーマンスに直結する深刻な問題ですよね。
しかし、もしあなたが、真面目にケアをしているにも関わらず、一向に改善の兆しが見えないのだとしたら。 もしかすると、そのアプローチは、「そもそも、痛みの原因となっている場所が違う」のかもしれません。
この記事では、あなたの膝痛の本当の正体を突き止めるための、「鑑別(見分けること)」の重要性についてお伝えします。
一般的な見解と、そこに隠された「本当の問い」
一般的に、ジャンパー膝は「ジャンプのしすぎ(オーバーユース)で、膝のお皿の下にある腱(膝蓋腱)に炎症が起きている状態」だと説明されます。
もちろん、それも一つの事実です。 しかし、私たちは、それだけで片付けてしまうことに、常に疑問を持っています。なぜなら、臨床の現場では、「ジャンパー膝と診断されたけれど、実は原因が別の場所にあった」というケースが非常に多いからです。
私たちが立てるべき「本当の問い」は、こうです。
『あなたの痛みの震源地は、本当に「膝蓋腱」そのものですか?それとも、その「隣」や「奥」ではありませんか?』
当院が考える根本原因①:ジャンパー膝と膝蓋下滑液包炎の見分け方
膝のお皿のすぐ下には、クッションの役割を果たす「滑液包」や「脂肪体」といった、非常にデリケートな組織が存在します。そして、ジャンパー膝と診断される痛みの多くが、実はこの「滑液包」や「脂肪体」の炎症なのです。

- 本物のジャンパー膝(膝蓋腱炎): 膝蓋腱「そのもの」が痛みの震源地。
- よく間違われる症状(膝蓋下滑液包炎など): 膝蓋腱の「隣」や「奥」にあるクッション組織が痛みの震源地。
これらは、治療へのアプローチが全く異なります。 腱そのものが原因だと思って、自己流でマッサージやストレッチをすると、隣にある炎症を起こした滑液包をさらに刺激してしまい、かえって痛みを悪化させることすらあるのです。
セルフチェック:あなたの痛みはどこにある?
ご自身の痛みの場所を、より正確に知るための簡単なセルフチェックです。 椅子に座り、膝の力を抜いてください。
- まず、膝のお皿の下にある、硬いスジ(膝蓋腱)を確認します。
- 親指と人差し指で、そのスジを左右から「つまんで」みてください。
- 次に、そのスジの「すぐ両脇」を、指でそっと押してみてください。
さあ、あなたの痛みは、「つまんだスジの中」にありましたか? それとも、「その両脇を押した時」に、より強く感じましたか?
もし、後者であるならば、あなたの痛みの原因は、腱そのものではなく、その隣にある「滑液包」や「脂肪体」である可能性が非常に高いと言えます。
また座っている状態で分かりにくければ、膝を伸ばして際に腱に向かって押す痛みとお皿に向かって押す痛みでも鑑別可能です。
当院が考える根本原因②:「むくみ」と、その奥にある「消化・吸収・代謝」の問題
そして、もう一つ。なぜ、この「滑液包」や「脂肪体」が炎症を起こしやすいのか。 その背景には、身体全体の「むくみ」が隠れていることが少なくありません。
巷では、むくみの原因は「食事」や「運動不足」で片付けられがちです。しかし、いくら食べても太らない人もいれば、大して運動していなくてもむくまない人もいますよね。
本当の原因は、もっと身体の根本的な働きにあります。それは「消化・吸収・代謝」のサイクルです。このサイクルがうまく回っていないと、身体に不要な水分や老廃物が溜まり、「むくみ」として現れます。そして、この重要なサイクルをコントロールしているのが、「自律神経」なのです。
つまり、あなたの膝の痛みは、自律神経の乱れからくる「消化・吸収・代謝」の低下が、「むくみ」として身体に現れ、膝周囲にむくみをつくりその潤滑性の悪さから摩耗しやすく、さらに繰り返す運動することで炎症を引き起こしている、という可能性を示唆しているのです。
どうすれば?「正しい鑑別」から始める、当院のアプローチ
このように、痛みの本当の原因を正確に突き止める「鑑別」こそが、根本改善への最も重要な第一歩です。
当院の強みは、施術そのものだけではありません。まず、丁寧な触診や各種検査法を用いて、あなたの痛みの本当の原因を突き止めます。なぜその場所に負担がかかっているのかを【10個の姿勢分析】で明らかにし、【近赤外線照射(ハンド照射手技療法)】によって、膝蓋骨周囲の「むくみ」や膝蓋腱の「炎症」を含めた根本原因へ的確にアプローチしていきます。
まとめ:痛みの正体を知れば、道は開ける
「ジャンパー膝だから」と、一つの診断名だけで諦めないでください。 大切なのは、あなたの身体で起きていることを、正しく知ることです。
その痛みの正体は何なのか。 なぜ、そこに負担がかかってしまうのか。
その「なぜ?」を一つひとつ解き明かしていけば、あなたの悩みは必ず解決の方向へ向かいます。 「どこに行っても治らない」と悩む前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。 あなたが再び、痛みなく高く跳べるようになる日まで、私たちが二人三脚でサポートします。