「脚がつる」といった症状でお困りの方は多いですが、その原因が単なる筋肉の問題だけではなく、腰部の狭窄症に関連していることをご存じでしょうか?当院では、「脚がつる」という症状で来院される多くの方が、実は腰部に問題を抱えているケースを多く確認しています。
脚がつる原因とは?
一般的に、脚がつる原因として以下の要因が考えられます。
- 筋繊維の損傷や断裂
- 血液循環の不良による筋肉の弾力性低下
- 神経症状によって引き起こされる筋緊張
血液循環が悪くなると筋繊維の回復が遅れ、筋肉が硬くなることで悪循環が生まれます。その結果、筋繊維が神経からの緊張に耐えられず、損傷や断裂が起こりやすくなり、脚攣りの痛みが発生するのです。
狭窄症と脚がつる関係
脊柱管狭窄症とは、背骨の神経の通り道である脊柱管が狭くなる状態を指します。この狭窄症自体が直接神経を圧迫することは少ないものの、狭窄がある場合、腰椎の変位(ずれや傾き)が生じやすくなります。
腰椎がずれると、神経に負担がかかり異常な筋緊張が生まれます。この状態で運動を行うと、脚に疲労感やだるさ、むくみなどの症状が現れることが多くなります。
そのため、脚の症状があっても、必ずしも脚に問題があるとは限らず、腰部の異常が関与していることを理解し、適切な対処を行うことが大切です。
狭窄症が脚攣りを引き起こすメカニズム
- 筋緊張の発生
狭窄症により神経が引っ張られたり圧迫されると、筋肉が過剰に緊張する筋緊張が生じます。その結果、筋繊維が引き合い、脚がつる原因となります。 - 神経伝達の障害
腰部の神経が圧迫されると、正しい信号が筋肉に送られなくなり、筋肉が不規則に収縮しやすくなります。これが脚攣りを引き起こす原因のひとつです。
何をしても改善しない場合の対策
もし、脚がつる原因が狭窄症にある場合、ただのストレッチや水分補給、ナトリウム摂取を見直すだけでは改善しないことがあります。こうした場合、腰部の狭窄症が影響している可能性を考えるべきです。
狭窄症に対する対策
- 施術
専門の施術を行うことで、筋肉の弾力性を高め、狭窄症による筋肉や神経の圧迫を緩和できます。 - ストレッチと運動
下肢のストレッチや大腿四頭筋、ハムストリングスの柔軟性を高める運動が有効です。骨盤や股関節の動きを改善し、腸腰筋の働きを促すことで、腰部の負担を軽減できます。
まとめ
脚がつる症状が改善しない場合、単なる筋肉の問題ではなく、腰部の脊柱管狭窄症が関与している可能性があります。
狭窄症による筋緊張や神経の圧迫が原因で脚がつる場合は、施術や腰部周りのストレッチ、背筋運動などで改善が期待できます。
自分の症状に合わせた対策を取り入れ、より良い状態を目指しましょう。
たかが脚攣りですが、実は血液循環に影響を与え、心臓や脳に梗塞を引き起こす可能性がある要因となり得ます。
脚攣りを軽視せず、2〜3回の施術やコストで解消できるなら、それは身体的価値に十分見合います。自分だけの問題でなく、家族に負担をかけることを避けるためにも、早期の対策が重要です。当院でも多くの老々介護の問題をお聞きしますが、その多くは脳梗塞に関連しています。少しのコストで予防できる可能性があることを考え、積極的に対策を講じることをお勧めします。