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肉離れ

肉離れの見分け方:筋肉痛との違いを徹底解説

肉離れと筋肉痛はどちらも「筋繊維の断裂」によって引き起こされます。しかし、その発症の仕組みや症状の現れ方に違いがあります。本記事では、筋肉の状態と症状の違いを詳しく解説し、見分け方や対処法についてご紹介します。

筋肉の質が症状の違いを左右する

筋肉痛が起きやすいかどうかは、筋繊維の弾力性に左右されます。筋繊維は血液の流れをサポートする役割も担い、健康な筋肉は血液循環を促進する「ポンプ機能」が優れています。

筋繊維には以下の2つのタイプがあります。

  • 良質な筋繊維:弾力があり、血液供給が豊富で、耐久性が高い
  • 悪質な筋繊維:柔軟性がなく、血液循環が悪いため、断裂やダメージを受けやすい
悪質な筋線維が肉離れの原因を示し図

筋肉痛も肉離れも、悪質な筋繊維の存在がトリガーになります。運動によって傷んだ筋繊維が悪質化(癒着)することが起因し、筋肉痛や肉離れを引き越します。

筋肉痛と肉離れの違い

筋肉痛も肉離れも筋繊維の損傷であることに違いはありませんが、以下のような特徴により見分けることが出来ます。

1. 筋肉痛の特徴

  • 痛みのタイミング:運動後、翌日から2日後に痛みが出る
  • 発症の仕組み:運動に耐えられなかった悪質な筋繊維が壊れ、修復が追いつかずに細胞の壊死や炎症が進む
  • 内出血の有無:筋肉痛の場合は基本的に内出血は起きません

2. 肉離れの特徴

  • 痛みのタイミング:運動の直後に痛みが生じる
  • 内出血:悪質な筋繊維だけでなく、良質な筋繊維も断裂した場合、内出血が起きる。数日後に皮膚が赤や青に変色することもある
  • 軽度の場合:悪質な筋繊維のみが断裂するため、内出血が見られないこともある
  • 重度の場合:良質な筋繊維も断裂するため、広範囲の内出血が発生する

肉離れの予防と筋肉痛の対処法

筋肉痛と肉離れの予防・対策には共通点があり、良質な筋繊維を増やすことが重要です。そのための具体的な方法としては、以下のような正しいストレッチが推奨されます。

ストレッチの効果と重要性

  • ストレッチによって悪質な筋繊維を断ち切り、筋肉の質を改善する
  • 良質な筋繊維は筋肉の弾力性が高まる
  • 正確なストレッチが、肉離れの再発防止と筋肉痛の軽減にも効果的

ストレッチは一見、筋繊維を傷つける行為に思えますが、悪質な筋繊維を排除するプロセスでもあります。
結果的に良質な筋繊維が残り、筋肉全体の性能が向上します。

まとめ

筋肉痛と肉離れはどちらも筋繊維の断裂が原因ですが、発症のタイミング内出血の有無で見分けることができます。

  • 筋肉痛:運動後に遅れて発症し、内出血がない
  • 肉離れ:運動直後に痛みが生じ、内出血が起こることが多い

悪質な筋繊維がトリガーとなる点では共通しており、予防には筋肉の質を向上させるストレッチが不可欠です。日頃から筋肉を柔軟に保つことで、肉離れのリスクを軽減し、筋肉痛も軽くなります。

いかがでしたでしょうか?次回は、「軽度の肉離れかも?歩けるけど痛い症状と対応策」について詳しく解説します。ぜひお楽しみに!

  • この記事を書いた人

【柔道整復師】 熊谷 卓眞(kumagai takuma)

2010年に青葉台に開院し、瀬谷高校や希望高校で部活動トレーナーとして学生アスリートの健康管理を行ってきました。地域の少年スポーツや高齢者向けに神奈川県スポーツ指導者セミナーを開催した経験があります。スーパーライザーセミナーやメディチャーライトセミナーを受講し、光照射のプロフェッショナルとして地域の皆様の健康を全力でサポートいたします。

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