ふくらはぎの肉離れを予防するためには肉離れを起こす原因を知ることが大切です。ふくらはぎの肉離れの好発部位は下3分の1のアキレス腱との筋腱移行部の内側部に多発します。この部位になぜ肉離れが多発するのかその原因を知ることが出来れば肉離れを完全に予防することが出来るはずです。
ふくらはぎの肉離れの原因は以下のような要因が考えられます。
- アーチの崩れ
- アキレス腱の筋緊張
- 身体の歪み
- ストレッチの間違えたやり方
足のアーチ崩れとアキレス腱の関係
「足のアーチが崩れるからアキレス腱が短縮する」と思われがちですが、実は逆で、アキレス腱が短縮することでアーチが崩れるケースが多いのです。
メカニズム①
アキレス腱の短縮 → 足首の底屈位 → リスフラン関節(足の甲の関節)の歪み
アーチの崩れを防ぐためには、アキレス腱の柔軟性を維持することが重要です。
アキレス腱の筋緊張が肉離れを引き起こす理由
アキレス腱の緊張が肉離れの要因となります。
アキレス腱が短縮して縮こまっていると、周囲がむくみ、アキレス腱が浮かび上がらない状態になります。この状態が続くと、ふくらはぎの筋肉に負担がかかり、肉離れのリスクが上がります。
アキレス腱が短縮するから脊柱がゆがむと思われがちですが、脊柱の歪みがアキレス腱の短縮を引き起こします。
メカニズム②
脊柱の歪み⇒神経に影響→アキレス腱の短縮 → 足首の底屈位 → リスフラン関節(足の甲の関節)の歪み
神経伝達性に問題が生じることでアキレス腱は短縮しふくらはぎの肉離れを来たすリスクが高まります。
身体の歪みがふくらはぎに与える影響
身体の歪みがある場合に体は、バランスが悪くなり、どちらかのふくらはぎに負担がかかり肉離れを引きおこすリスクが高まります。
しかしアンバンランスがふくらはぎに与える影響よりも、アンバランスにより脊柱が歪み神経に支障を来たすこと筋緊張を引き起こすリスクの方が問題です。
メカニズム③
アンバランス⇒脊柱の歪み→神経に影響→アキレス腱の短縮 → 足首の底屈位 → リスフラン関節(足の甲の関節)の歪み
このように原因をたどることで肉離れの原因を予防することが出来ます。
間違ったストレッチが肉離れを引き起こす危険性
ストレッチは重要ですが、無理なやり方で行うと逆効果です。
例えば:
- 器具や段差を使って足首の可動範囲を超える
- 強引に筋肉を伸ばし過ぎる
こうしたストレッチは、筋繊維を傷つけ、肉離れを引き起こす原因となります。
正しいふくらはぎのストレッチによりふくらはぎの肉離れを予防することが出来ます。
まとめ
肉離れを予防するためには、原因を正しく見極めることが大切です。肉離れの原因は一つではなく、筋緊張や身体の歪み、足のアーチの崩れなど複数の要因が絡み合っています。
肉離れが発生した部位は、あくまで結果として現れた場所であり、真の原因は別の部位や身体のバランスに隠れていることが多いため、より専門的な診方が必要です。
当院では、近赤外線照射を用いて脊柱の歪みを整え、肉離れが起こった部位に対しても照射を行うことで、筋肉や腱の弾力性を高め、早期改善と再発予防をサポートしています。
肉離れの根本原因にアプローチし、身体全体のバランスを整えることで、健康な状態を維持し、再発しにくい体づくりを目指しましょう。