肉離れは一般的には自然治癒することが多いものの、放置によって再発リスクが高まるケースもあります。以下の特徴を持つ方は特に注意が必要です。
- 体が硬い
- 高校生2年生以上の年齢
- 継続的に運動をしている
- 体脂肪率が高い
- 筋肉痛が起きやすい
これらの要因が重なると、肉離れを放置した場合に癒着や慢性化のリスクが高まり、筋肉の再生がうまく進まないことがあります。
肉離れを放置した場合のリスク
筋肉は損傷後、「損傷 → 細胞の破壊 → 細胞の掃除 → 細胞の再生 → 回復」というプロセスを経て再生されますが、これがうまくいかないと、損傷した細胞や血液が筋肉内で癒着し、回復しにくい状態になります。この場合、筋肉は硬くなり、再び炎症や痛みを引き起こしやすくなります。
特に以下の特徴がある人は、肉離れの再発リスクが高くなります。
- 身体が硬い方:柔軟性が低いために筋肉が負担を受けやすい
- 高校生以上で運動を継続している方:筋肉が頻繁に負荷を受けるため、疲労が蓄積しやすい
- 体脂肪率が高い方:筋肉の柔軟性が低下しやすく、癒着が起こりやすい
体脂肪率が高いことがリスクになる理由
体脂肪率が高いと、筋肉内にエネルギー源である糖が余分に蓄積されやすくなり、その結果、筋繊維の柔軟性が低下する傾向があります。筋肉が活動するにはエネルギーが必要で、そのエネルギーとして糖が筋肉内に蓄えられ、効率的に燃焼されるのが通常のプロセスです。しかし、余分な糖が筋繊維に入り込むと、筋繊維の柔軟性が低下し、さらに癒着が起こりやすくなる原因ともなります。
また、甘いものを食べると血糖値が上がりますが、体はすぐに血糖値を下げる調整を行います。このとき、血糖値が急激に下がると血液がドロドロになり、筋肉内に糖が蓄積しやすくなるため、癒着のリスクが高まります。受傷時には、血糖値を意識した食事に切り替えることで、癒着を防ぎ、再発を予防することができます。
肉離れ再発を防ぐために大切なこと
肉離れを予防し、再発リスクを減らすには、筋肉の弾力性を高めることが重要です。筋肉の柔軟性、血液循環、神経伝達性の向上が鍵となります。当院で使用している近赤外線の光照射治療は、筋肉の弾力性を改善し血流を促進するため、肉離れの予防と治療に効果的です。
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まとめ
肉離れは通常、自然治癒することが多いですが、再発しやすい方や治りにくい方にはいくつかの共通する特徴が見られます。このようなリスク要因を理解し、適切な治療と予防を心がけることが、健康な状態を維持するために重要です。
肉離れでお困りでしたら当院にご相談ください。