はじめに:「またか…」と、心が折れかけているあなたへ
- 「入念にケアをしていたはずなのに、また同じ場所を痛めてしまった…」
- 「練習するのが、正直もう怖い」
- 「なぜ、自分ばかりこんな目に遭うのだろう…」
何度も同じ場所の肉離れを繰り返してしまう。その痛みは、身体的なものだけでなく、「自分の身体はもうダメなのかもしれない」という、精神的な不安や諦めをもたらす、非常につらいものです。
この記事は、そんな負のループに陥ってしまったあなたのために書きました。その再発には、明確な理由があります。そして、その原因を知ることこそが、恐怖の連鎖を断ち切るための、最も確実な第一歩なのです。
一般的な見解と、そこに隠された「本当の問い」
肉離れを繰り返すと、一般的には「ケア不足」「ウォーミングアップ不足」「筋力不足」といった言葉で片付けられがちです。あるいは、「骨盤の動きが悪いから」といった指導を受けることもあるかもしれません。
しかし、ここで本質的な問いを立てる必要があります。 もし、それが本当の原因なら、なぜ入念にストレッチをしても、同じ場所を繰り返してしまうのでしょうか。
『「癖になる」というが、その「癖」の正体とは、一体何なのか?』
当院が示す「核心的な答え」:その癖の正体は、腰椎の「凸凹(でこぼこ)」です

骨盤の動きや、ハムストリングと大腿四頭筋の筋力バランス。それらも無関係ではありません。しかし、それらはあくまで結果であり、本質ではありません。
あなたの肉離れが繰り返される、本当の原因。 それは、腰椎(腰の骨)が、本来あるべき自然なカーブを失い、「凸凹」とした不自然な配列になっていることにあります。
この視点こそ、現代のトレーニング理論だけでは、NBAのトップ選手でさえも肉離れを完全に予防できていない、その理由を解き明かす鍵なのです。
なぜ?根本原因のメカニズム解説
では、なぜ腰椎の「凸凹」が、肉離れに繋がるのでしょうか。 これは、単に「骨盤が前傾しているから」といった、単純な話ではありません。施術者だからこそわかる、身体の構造的な特徴を理解する必要があります。
【負の連鎖】なぜ、腰椎の凸凹が再発を生むのか
私たちの臨床経験上、肉離れを繰り返す方の腰椎には、特徴的なパターンが見られます。
【負の連鎖】
- 例えば、腰椎3番が後ろに「凸」、4番・5番が前に「凹」というような、不自然な「凸凹」の構造が存在する
- この歪みが、その部分を通る神経や、周辺の筋肉に、常に異常な緊張を強いる
- 結果として、その神経が支配するハムストリングやふくらはぎの筋肉の「質」が低下し、常に過緊張の状態になる
- その状態でスポーツをすることで、特定の部位に負荷が集中し、同じ場所の肉離れを繰り返す
この腰椎の「凸凹」を正確に判断できる施術者であること。それが、肉離れを根本から予防するための、絶対条件だと私たちは考えています。いくら教科書を調べても、医学書を読んでも、この臨床経験に勝るものはありません。

【専門家メモ】肉離れを繰り返しやすい筋肉
肉離れを繰り返すことが多いのは、**ハムストリングの上部(お尻の付け根に近い部分)**と、ふくらはぎのアキレス腱との移行部です。
- ハムストリング (Hamstrings):
- 構成: 大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の総称
- 起始: 坐骨結節(お尻の骨)
- 停止: 脛骨・腓骨(すねの骨)の上部
- 働き: 股関節を伸ばす、膝を曲げる
- 腓腹筋 (Gastrocnemius):
- 起始: 大腿骨(太ももの骨)の膝に近い部分
- 停止: アキレス腱となり、踵の骨に付着
- 働き: 膝を曲げる、足首を下に伸ばす(つま先立ち)
これらの筋肉は、どちらも腰から出る神経(坐骨神経・脛骨神経)に支配されており、腰椎の歪みの影響を非常に受けやすいのです。
どうすれば?「治癒の環境」を整える、当院のアプローチ
肉離れを起こした際に最も大切なことは、まず痛みを改善し、損傷した組織の「弾力性」を回復させることです。

「痛めた直後は安静に」というのがセオリーですが、当院では、受傷直後から【近赤外線によるハンド照射手技療法】を用いることが可能です。これにより、内出血をコントロールし、組織が治りやすい環境を、いち早く整えることができます。
たとえ患部がパンパンに張って直接触れない場合でも、その上下の筋腱や、関連する神経の通り道に照射することで、弾力性をサポートし、治癒を補助することができるのです。
セルフケアのヒント:再発しやすい人の特徴チェックリスト
もし、あなたが以下の特徴に当てはまるなら、それは肉離れを繰り返しやすいサインかもしれません。
- 肩の可動域が、以前より低下している
- 広背筋(背中の大きな筋肉)がうまく使えていない感覚がある
- 脊柱(背骨)全体が硬く、左右の歪みを感じる
- 首がむくんでいる、と指摘されたことがある
- 良かれと思って、腰を反らせるようなスクワットや、無理なストレッチをしている
これらのサインはすべて、根本原因である「腰椎の凸凹」と、それに伴う身体全体の歪みを示唆しています。
まとめ:その「癖」、原因を知れば断ち切れます
何度もあなたを苦しめてきた、肉離れの再発。 それは、決してあなたの努力不足や、単なる「癖」ではありませんでした。
その背景には、施術者だからこそ見抜ける、腰椎の構造的な問題が隠れているのです。 その本当の原因に光を当て、的確なアプローチを行えば、恐怖の連鎖は必ず断ち切れます。
「もう治らない」と諦めてしまう前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。 (※肉離れに関するより詳しい情報は、こちらの『肉離れの完全ガイド』もご覧ください。)