鼻炎・鼻水・鼻づまり

慢性的な鼻づまりの意外な原因は、自律神経の暴走?

2025年3月25日

「なかなか治らない鼻づまり」「いつも片側だけ詰まる」—— もしそんな悩みを抱えているなら、姿勢や首・背中のコリが関係しているかもしれません。

本記事では、あまり知られていない「鼻づまりと自律神経の関係」について詳しく解説します。

鼻づまりの原因は「自律神経の乱れ」

鼻の通りや鼻水の分泌には、自律神経が深く関わっています。

交感神経と副交感神経の働き

神経の種類役割
交感神経鼻の血管を収縮させ、鼻の通りを良くする
副交感神経鼻の血管を拡張させ、鼻づまりや鼻水を引き起こす

つまり、交感神経の働きが低下すると血管が広がり、鼻づまりが起こるのです。

■ 交感神経は「胸椎 T1〜T3」から始まっている

鼻の神経支配自律神経イラストくまのて接骨院著作

では、その交感神経は体のどこから出ているのでしょうか?

実は、交感神経は背骨の上部(胸椎 T1〜T3)*から出発し、「交感神経幹」という幹線道路のようなルートを通って、顔や鼻の粘膜へと走っています。

【交感神経のルート(イメージ)】

胸椎 T1〜T3(脊髄)
 ↓
交感神経幹
 ↓
上頚神経節
 ↓
鼻の血管・粘膜

このルートがスムーズに働くことで、鼻の血管が適度に収縮し、空気の通り道が確保されるのです。

■ 胸椎や首の「むくみ・コリ」が交感神経を邪魔する

しかし、胸椎T1~T3周囲に歪みやコリ、むくみがあると、交感神経の働きが正常に機能せず、

  • 交感神経が弱まりすぎて血管が拡張 → 鼻づまり・鼻水が増える
  • 交感神経が過剰に働きすぎて血管が収縮 → 炎症が起こり、鼻が詰まる

という悪循環を引き起こします。

姿勢が慢性鼻づまりの原因に?

特に、子どもの頃からの姿勢のクセが慢性的な自律神経の乱れを引き起こし、

  • 長期間の鼻づまり
  • 呼吸のしづらさ
  • 生活の質の低下

につながる可能性があります。

鼻づまり改善のカギは「胸椎T1~T3」のケア

慢性的な鼻づまりを根本から改善するには、

✅ 胸椎T1~T3周辺の筋肉のコリを取る ✅ 姿勢を改善する

ことが重要です。

当院では、近赤外線療法を使用し、深部の交感神経幹へアプローチする施術を行っています。

体の深部にある交感神経幹までアプローチするのは簡単ではなく、専門的に理解している施術者に委ねることが大切です。

近赤外線が「鼻づまり改善」に効果的な理由

近赤外線(波長800〜850nm)は、皮膚だけでなく筋肉の深層部や自律神経節まで届く性質があります。

【近赤外線の効果機序】

  • 深部筋肉の血流を促進
  • 交感神経幹の周囲のむくみ・圧迫を軽減
  • 交感神経の働きを正常化
  • 結果として鼻の血管収縮 → 鼻の通りがよくなる

つまり、深いレベルから自律神経を整えることで、長年の鼻づまりも改善が期待できるのです。

※星状神経の照射が効果的な理由も上記と同様です。

■ まとめ:鼻づまりに悩む人へ「首・胸椎ケア」のすすめ

鼻づまりがなかなか改善しない方は、「鼻」ではなく、首や胸椎周囲の自律神経の流れに目を向ける必要があります。

当院では、近赤外線を使い、T1~3の歪みを正すことで根本改善を行います。

  • 胸椎T1~T3の深層筋肉や自律神経へアプローチ
  • 適切な運動方法や対策を指導し根本原因からの改善

を目指しています。

「薬に頼りたくない」 「慢性的な鼻炎を改善したい」

そんな方はぜひ一度、体の深部から見直すケアを試してみてください。

※注意 首や肩の神経はデリケートなので、自己流のマッサージやストレッチは悪化させるリスクがあるため避けましょう。

■ よくあるご質問

首や胸椎のコリを取るだけで鼻づまりが良くなるんですか?

はい、交感神経の流れが整えば、鼻の血管が自然に収縮しやすくなるため、鼻の通りがよくなるケースが非常に多いです。

自宅でできるケアはありますか?

胸を開くストレッチや肩甲骨回りの運動も効果的ですが、慢性的な場合はプロの施術や近赤外線を併用することで効果が高まります。

「鼻づまり=花粉症や風邪」と考えている方も多いですが、実は 首や背中の問題 が原因で鼻が詰まっているケースも少なくありません。特に、慢性的な鼻づまりに悩んでいる方は、一度首や背中の状態を見直すことが重要です。

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【柔道整復師】 熊谷 卓眞(kumagai takuma)

「施術の本質を追求し続け、長い探求の末にようやく辿りついた入り口の扉。今後は多くの人々の健康に寄与できるよう、積極的に知識と経験を発信していきます。」

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