隠れ糖尿病は、数値で現れにくく血糖値の上昇(乱高下)により徐々に体を蝕みます。糖尿病は単なる数値の問題だけを気にするだけでなく、身体にすでに現れている症状や状態にこそ目を向け、取り組むことが求められます。慢性化している痛みや不調の原因が血糖値の上昇によるものだとしたら、体内で様々な症状が連鎖的に引き起こされる原因となります。
特に慢性的な症状に悩んでいる方にとって、血糖値のコントロールが重要なカギを握っています。施術者の視点から生活習慣にも目を向け、アドバイスいたします。
血糖値と慢性症状の関係
血糖値の問題は、さまざまな症状を慢性化させる可能性があります。特に末端に症状が現れている場合、要注意です。血糖値が高いと、毛細血管に悪影響を及ぼし、指先や手首にむくみや冷えを引き起こします。この血液循環の不良が、さらに腱鞘炎のような痛みや肩こり、腰痛、関節痛などの症状を引き起こし、問題が連鎖的に広がることになります。
血糖値の影響を受けやすい方の特徴
血糖値の問題は、単に糖分の摂りすぎだけでなく、消化吸収や代謝の問題とも深く関わっています。代謝が悪くなる原因としては、以下のようなものが考えられます:
- 筋肉量が少ない
- 体脂肪率が高い
- 姿勢の歪み
- 自律神経の不調
筋肉量が多く、体脂肪率が低いと、筋肉の活動によって糖が効率よく代謝され、血糖値の影響を受けにくくなります。したがって、運動は血糖値の安定に非常に有効です。
姿勢と血糖値の関係
実は、姿勢や体の歪みも血糖値に影響を与えることをご存知でしょうか?
姿勢の問題は神経に関係しています。神経は血管と同様に全身に張り巡らされており、毛細血管の動きも自律神経によってコントロールされています。胃腸の働きや消化液の分泌も自律神経により調整されており、これらの働きが代謝に大きな影響を与えています。
しかし、脊柱に歪みがあると、その伝達機能が障害され、自律神経の働きが悪化します。その結果、血糖値が上昇しやすくなるのです。
血糖値をコントロールするための運動
血糖値の上昇を抑えるためには、食事のコントロールだけでは不十分で、運動が非常に重要です。特に、筋肉の血液循環を改善し、代謝を向上させるためには、大きな筋肉を使ったストレッチが効果的です。おすすめのストレッチは以下の通りです
- 太ももの前
- 太ももの後ろ
- お尻
- 上腕三頭筋
- 背筋
また、姿勢を整え、神経の伝達性を向上させるためには、脊柱周りや肩回りのストレッチも有効です。
隠れ糖尿病の初期サイン
今は症状が出ていなくても、以下のような症状がすでに現れている場合、血糖値の影響を受けている可能性があります:
- 指先が冷たい
- 指がこわばる
- 指や手首周囲に腱鞘炎に似た痛みがある
- 首を左右に回す時の動きが悪い
- 胃腸の不調がある
- 足が冷える
- 足がむくむ
- 身体がだるい
- 無力感
- 眠気
- イライラ
このような症状がある場合、食事や運動のコントロール、そして施術による改善が必要です。血糖値を管理し、代謝を向上させることで、慢性症状の改善が期待できます。
クリスマスや年末年始に向けて
👉これからのクリスマスや年末年始、食べ過ぎが心配な時期ですが、少し運動意識や姿勢を改善するだけで、消化吸収や代謝が向上し、不調や痛みを防ぐことができます。