良かれと思ったその一手間が、四十肩のつらい夜間痛を悪化させているかもしれません。
はじめに:その常識、逆効果かも?四十肩でやってはいけないこと
- 「四十肩は、動かした方が早く治る」
- 「テレビで見た『肩甲骨はがし』が良いらしい」
そう信じて、痛みを我慢しながら、無理に腕を回したり、肩甲骨をぐりぐり動かしたりしていませんか? 良かれと思ってやっているそのストレッチが、実は、あなたの四十肩の症状を、かえって悪化させているかもしれません。
この記事では、なぜ自己流のケアが危険なのか、その本当の理由と、専門家が推奨する、誰でも安全にできる「顔洗い体操」をご紹介します。
なぜ、一般的なストレッチは危険なのか?神経への「引き抜き損傷」
四十肩の痛みの多くは、筋肉そのものではなく、その周辺を走る「神経」が過敏に緊張、または炎症していることが原因です。
この神経が過敏になっている状態で、むやみに伸ばしたり揉んだりするとどうなるでしょう? それは、神経を無理やり引き伸ばす「引き抜き損傷」や、神経が骨や腱に挟まれて摩耗する「板挟み損傷」を引き起こし、炎症をさらに悪化させます。その刺激による痛みが、つらい夜の疼き(夜間痛)を強くしてしまうのです。
そもそも、通常の肩関節周囲炎で、ただ関節の動きが落ちているだけでは、夜間痛はまず起きません。夜間痛があるということは、必ず何かしらの刺激によって、神経が興奮し、炎症が起きているサインなのです。
これは、残念ながら、理論を分かっていない施術者による施術でも同様のことが起こり得ます。必要なのは、無理やり可動域を広げることではなく、まず肩関節の環境を整え、神経の炎症(興奮)を鎮めることです。
安全なケアの鍵は「潤滑」と、脳の「正しい認知」
では、どうすればいいのか。答えは、肩関節の「潤滑(弾力)」を取り戻し、脳に「この動きは安全だ」と再認識(認知)させることです。
- やってはいけないこと:痛い場所を探して押す
- 例えば、肩の裏の肩甲骨周りは、触ると痛い場所が見つかりやすいです。しかし、そこを「悪い場所だ」と思ってぐりぐり押していると、初めはなんだか可動域が広がったように誤認するのですが、続けるうちに神経の出口を刺激し、より強い炎症を引き起こすことがあります。脳は「押して痛い場所=悪い場所」と誤認してしまい、かえって肩関節を守ろうと、可動域をさらに低下させてしまうのです。
- やるべきこと:正しい動きで、正しい痛みを知る
- 脳には、動かして痛い「部位」と「方向」を、正しく認知させる必要があります。固まった関節を、痛みのない範囲で優しく動かすことで、関節の潤滑油である**「滑液」**の分泌を促し、動きを滑らかにすること。これが最も適切なアプローチです。
そのために最適なのが、今回ご紹介する「顔洗い体操」なのです。
【実践】専門家が教える「顔洗い体操」


- まず、仰向けで寝ます。 リラックスできる、平らな場所で行いましょう。
- 両手の小指側を合わせ、顔の前に手を持ってきます。 ちょうど、顔を洗う時のような手の形です。
- そのまま、顔の額に沿わせるように、両腕を上にあげていきます。 この、額に沿って腕を上げる動きを「前額面」での運動といいます。ゆっくりと、20回繰り返しましょう。
【最重要ポイント】
この時に感じる痛みは、「正しい痛み」です。痛みは全てが悪いわけではなく、身体が脳に異常を知らせ、治癒力を発揮させるための重要なサインです。安静にしているだけでは分からない、この「動かした時の正しい痛み」を脳に認知させることが、回復への第一歩となります。 ただし、その痛みを無視して無理に動かすと、関節はさらに固まり、別の不調へと繋がるので注意が必要です。
まとめ:焦らず、優しく、身体の声を聞きましょう
この「顔洗い体操」は、四十肩のつらい時期を、安全かつ効果的に乗り切るための、非常に優れたセルフケアです。 しかし、これはあくまで症状を和らげるための一時的なケアであり、根本的な原因を解決するものではありません。
より詳しい注意点や、根本改善に向けたアプローチについては、特別な資料をご用意しました。
さらに詳しく知りたいあなたへ【無料プレゼント】
今回ご紹介した「顔洗い体操」について、
- 絶対に間違えてはいけない注意点をまとめた「チェックリストPDF」
- 院長自らがお手本を見せる「解説ショート動画」
を、特別な無料プレゼントとしてご用意しました。 以下のボタンから、メールアドレスを登録するだけで、すぐにご覧いただけます。今後の限定情報などもお送りしますので、ぜひご登録ください。
[▼ PDFと限定動画を無料で受け取る(登録ページへ)]