寝る前の10分という動画を作成しています。その前になぜ眠りが浅いのか、また中々寝付けないのか?について、それは精神的ストレスが主因ではなく、肉体的ストレスによるものが多いのです。公開前ですが、是非以下の記事をご覧ください。
はじめに:なぜ、あのストレッチで眠りは深くなるのか?
この度、「寝る前の10分ストレッチ」というYouTube動画を作成しました。 この記事では、動画だけでは伝えきれなかった「なぜ、あの動きで眠りが深くなるのか?」という核心部分について、深く解説していきます。
もしあなたが動画を実践して、「なぜ、上半身を動かすだけでこんなにリラックスできるのだろう?」と少しでも感じてくださったなら、それはご自身の身体と真剣に向き合えている素晴らしい証拠です。
実は、あのストレッチこそが、あなたの自律神経を整え、睡眠の質を根本から改善するための、論理的な第一歩なのです。
不眠の本当の原因は「ストレス」だけではない
末端の血流不良が招く、交感神経の興奮
「自律神経の乱れは、ストレスが原因です」 これは、世間一般でよく言われる説明です。しかし、私たちはそう考えていません。特に高齢の方の不眠症の場合、その多くは**「末端の血流が悪いこと」**に起因する、物理的な問題だと捉えています。
身体のメカニズムは非常にシンプルです。
- 手足の末端の血流が悪くなる(冷える)
- 身体は生命を維持しようと、心拍数を上げて無理やり血液を巡らせようとする
- 心拍数が上がることで、身体は戦闘モードである**「交感神経」**が優位になる
- その結果、心も身体も興奮し、眠れなくなる・眠りが浅くなる
この悪循環こそが、あなたの睡眠を妨げている本当の犯人かもしれません。
当院のアプローチ:上半身の「滞り」を解消し、全身の循環を整える
だからこそ、私たちの施術は、この大元の原因である**「循環」**を改善することに集中します。その司令塔となるのが、頸部から胸郭部にかけての上半身です。
このエリアには、
- 全身の循環を司る、太い血管
- 身体のオン・オフを切り替える迷走神経などの、自律神経そのもの が集中しています。
私たちは、この上半身の緊張や滞りを的確に解消することで、末端までの血流をスムーズにし、身体をリラックスモード(副交感神経優位)へと切り替えていきます。
動画のストレッチが上半身中心なのは、この施術理論に基づき、あなた自身の手で安全に全身の循環のスイッチを入れるための、最も効果的な方法だからです。
【症例】腰の痛みが消えたら、長年の不眠も解消した話
先日、長年の腰と足の痛みに悩む高齢の方が来院されました。問診の中で、「もう何年も、眠りに2~3時間かかり、しかも眠りが浅く続けて眠れず、朝もすっきりしない」というお悩みも伺いました。
私たちは、その痛みの原因も全身の循環不全にあると考え、身体全体を整えるアプローチを行いました。 数回の施術後、患者様はこうおっしゃいました。 「久々に眠れた。」
痛みの改善と共に、末端までの血流が正常化し、自律神経のバランスが整った、何よりの証拠です。
まとめ:正しいアプローチが、あなたの睡眠を取り戻す
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。 自律神経を整えるために最も重要なのは、精神論ではなく、全身の循環を物理的に改善することです。
そして、忘れてはならないのが、注意間違ったストレッチは、逆に神経を興奮させかねないということ。特に首周りのケアは、正しい知識が不可欠です。
もし、ご自身の「原因不明」の不調を、その場しのぎではなく根本から見直したいと感じたら、ぜひ一度ご相談ください。