本当の原因は「肩」ではなく「神経の緊張」と「体内の不調」にあり。肩だけを揉んでも、痛みは消えません。
【はじめに】突然の激痛、眠れない夜…その不安な毎日
- 「野球でボールを投げた時、肩に引っ掛かり感と痛みが走った…」
- 「特に何もしていないのに、突然肩が痛くなり、日常生活にも支障が出てきた…」
- 「夜、痛みで目が覚めてしまう。もしかして内臓の病気では、と不安になる…」
40代、50代で経験することの多い肩関節周囲炎ですが、肩でお悩みの方に誰もが共通する原因について説明します。なぜ自己流のケアで悪化させてしまったのか、なぜ野球をしていて肩が痛めたのか。 この記事では、なぜあなたの肩の痛みが治りにくく、痛めやすいのか、その本当の理由と、根本改善への道筋をお伝えします。

【そもそも】あなたの「肩周囲炎」とは、どのような状態か?
一般的に「四十肩」と呼ばれますが、その本質は、肩関節の周りにある、何らかの組織が炎症を起こしている状態です。それは、腱板の損傷かもしれませんし、神経の炎症、あるいは滑液包の炎症かもしれません。ほとんどの場合、これらの複合的な損傷が起きています。
大切なのは、「四十肩」という診断名に惑わされるのではなく、「どの組織が、なぜ炎症を起こしてしまったのか?」を正確に見極めることです。
具体的には、以下のような様々な疾患の総称として捉えられます。
- 腱板損傷
- 腱板疎部損傷
- 滑液包炎
- 上腕二頭筋腱損傷
- 肩甲上神経炎
- インピンジメント症候群

これらの「結果」として現れた炎症の、本当の原因を探ることこそが、根本改善への第一歩です。
【なぜ?】「あなた」に肩の痛みが起きた、本当の理由
では、なぜあなたの肩関節で、炎症が起きてしまったのでしょうか。 当院では、その根本原因は「年齢的な要因」だけでなく、以下の「姿勢」と「自律神経」の問題が、複雑に絡み合っていると考えています。
- 自律神経の乱れによる「体内の炎症」
- 首の歪みなどによる自律神経の乱れは、消化・吸収・代謝といった、内臓の働きを低下させます。その結果、代謝されなかった不要物が炎症物質として血中に滞り、たまたま負担のかかっていた肩関節で、強い炎症を引き起こしてしまうのです。「最近、健康診断の数値が…」という方は、特に注意が必要です。
- 姿勢の問題による、神経や腱の「物理的な摩耗」
- 猫背や巻き肩といった不良姿勢は、肩甲骨と腕の骨、肋骨の位置関係を崩します。頸椎の過度な前弯が強くなることで神経が摩耗し、肩周囲に不要な緊張を生み炎症を引き起こすのです。
- 身体の「使い方」の問題
- 良かれと思って行っている肩甲骨を寄せるような動かし方や、トレーニングの方法が、実は間違っていて、何度も同じ場所に微細な損傷を繰り返し、症状を慢性化させているケースが非常に多いのです。

【どのように】当院の「3つの特長」が、根本原因を見抜きます
私たちは、この複雑な原因を特定するために、独自の「3つの特長」を用いて、あなたの身体を多角的に分析します。
「プランA/B」で、あなただけのゴールを設定します
「まず、夜も眠れないほどの激しい痛みを取りたい」(プランA)という短期的な目標から、「趣味の野球を、思い切り楽しめる身体を取り戻したい」(プランB)という長期的な目標まで、あなたの希望を尊重し、最適な計画を一緒に立てます
「10個の姿勢分析」で、隠れた身体の歪みを可視化します
まず、肩の可動域や、背骨・首の動きをチェックします。これにより、「肩関節そのものが悪いのか」、それとも「他の部位の歪みが原因で、肩が上がりにくくなっているだけなのか」を客観的に分析します。
「首からの自律神経アプローチ」で、隠れた不調を探ります
胃腸の不調や、手足の冷えといった、一見肩とは無関係な症状は、自律神経の乱れが原因かもしれません。首からアプローチし、全身の循環と代謝を改善することで、肩関節の炎症が起きにくい身体環境を整えます。
【どうやって】当院の具体的なアプローチ
上記の分析に基づき、あなただけのオーダーメイドの施術を組み立てます。
- 運動療法・ストレッチ指導(やってはいけない指導)
- 良かれと思って行った不必要なトレーニング(ベンチプレスやアームカールなど)が、かえって筋腱を硬くさせ、症状を悪化させているケースは少なくありません。私たちは、あなたの身体の使い方を丁寧に見極め、本当に必要なケアだけを「処方」します。
- ハンド照射手技療法
- 炎症を起こしている組織(腱、神経、滑液包など)を正確に特定し、近赤外線の「光」と、的確な「手技」で、安全にアプローチします。特に、脇の下(腋窩)や、鎖骨と烏口突起の周辺は、炎症が現れやすい重要なポイントです。


四十肩・五十肩は、治りやすいものもあれば、大変治りにくいものもあります。「すぐに治った」という話と、90度も腕が上がらないような重い症状は、その病態が全く異なります。難治化、慢性化したその痛みの本当の原因は、肩そのものではなく、身体全体の歪みや、自律神経の乱れといった、より根深い場所にあるからです。「どこに行っても治らない」と諦めてしまう前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。 その一歩が、あなたの未来を変えるかもしれません。
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