肩・首の痛み

くまのて接骨院での【寝違え】の考え方と施術方法について法、知っていますか?

2024年10月16日

はじめに:「枕が合わなかったのかな…」で、済ませていませんか?

朝、目が覚めた瞬間、首に走る激しい痛み。 特定の方向に首を動かせず、一日中、仕事や家事に支障が出てしまう…。

多くの方が一度は経験する「寝違え」。そのつらさは、経験した人にしかわからないものですよね。「数日すれば治るだろう」と、痛い場所を無理にストレッチしたり、グリグリと揉んだりして、かえって症状を悪化させてしまった、という経験はありませんか。

この記事では、そんなつらい寝違えの本当の原因と、絶対にやってはいけないNG行動、そして一日でも早く回復するための正しい対処法について、専門家の視点から徹底的に解説します。

一般的な見解と、そこに隠された「本当の問い」

  • 「肩が凝っているから寝違えやすい」
  • 「肩甲骨周囲動きが悪いから、もっと動かした方が良い」

世間では、そのように考えられがちです。しかし、肩が凝っている人すべてが、頻繁に寝違えるわけではありません。

また、SNSやYouTubeなどで流行している「肩甲骨はがし」のようなセルフケア。良かれと思って真似した結果、逆に首が回らなくなったり、背中に痛みが出たりするケースも後を絶ちません。

『なぜ、ただの筋肉痛とは明らかに違う、首が回らないほどの激痛が起きるのか?そして、なぜ痛い場所を揉むと、かえって悪化してしまうのか?』

当院が示す「核心的な答え」:それは「肩甲骨」と「神経」の炎症です

その答えは、痛みの原因が、単なる筋肉のコリではないからです。 あなたの寝違えは、肩甲骨の角(上角)と、その周辺にある滑液包(かつえきほう)、そして「肩甲背神経(けんこうはいしんけい)」という神経が、何らかの理由で摩耗し、強い炎症を起こしている状態なのです。

炎症を起こしている場所を、さらに揉んだり、無理に動かしたりすれば、火に油を注ぐようなもの。これが、寝違えを悪化させてしまう、最も大きな理由です。

なぜ?根本原因のメカニズム解説

では、なぜこの「肩甲骨」の周りで、炎症が起きてしまうのでしょうか。 その多くは、間違ったセルフケアや、無意識の癖に原因があります。

広背筋の解剖図
ご参考までに肩甲骨周囲の筋肉

【専門家メモ】寝違えに関わる主要な筋肉と組織

  • 肩甲挙筋 (Levator Scapulae):
    • 起始: 上位4つの頸椎(首の骨)の横突起
    • 停止: 肩甲骨の上角(内側の上角)
    • 働き: 肩甲骨を引き上げる(肩をすくめる動作など)
  • 肩甲骨周囲の滑液包:
    • 筋肉や腱が、骨とこすれる部分にある、潤滑油の入ったクッションのような袋。これが炎症を起こすと、強い痛みを発します。
  • 肩甲背神経:
    • 肩甲挙筋や、背中にある菱形筋を支配する神経。肩甲骨の動きと密接に関わっています。

肩甲骨周囲の滑液包のイラスト

肩滑液包
このように肩甲骨周囲には滑液包が多くあります。

【負の連鎖】なぜ、間違ったケアで悪化するのか

「肩甲骨はがし」のように、無理やり肩甲骨を動かすケアが流行っていますが、これには注意が必要です。

【負の連鎖】

  • 良かれと思って、肩甲骨をグリグリと無理に動かす
  • 肩甲骨の角と、その上を通る筋肉や神経が、過度にこすれ、摩耗する
  • 摩擦によって、滑液包や神経に強い炎症が発生
  • 結果として、首が全く回らないほどの激痛や、背中の痛みとして現れる

特に、身体が硬い自覚のある方が、柔らかいアスリートの真似をして無理に動かすのは非常に危険です。彼らは、肩甲骨周囲が柔らかく、摩耗する心配がないからこそ、あの動きができるのです。

どうすれば?「神経の炎症」を的確に抑える、当院のアプローチ

このように、痛みの原因が「神経の炎症」にある場合、大切なのは、まずその炎症を的確に、そして安全に鎮めることです。

当院では、この神経の炎症に対し、【近赤外線によるハンド照射手技療法】を用います。 痛む場所を物理的に刺激することなく、深層部まで温熱効果を浸透させ、神経の興奮を鎮めることで、非常に高い即効性が期待できます。実際に、このアプローチで、首が全く動かせなかった方の痛みが、その場で劇的に改善するケースも少なくありません。

くまのて接骨院の対応疾患例
肩甲上角周囲の近赤外線照射

セルフケアのヒント:何よりも「安静」が一番の薬

もし、あなたが朝起きて「寝違えた!」と感じたら。 ご自宅でできる、最も安全で、最も効果的なセルフケアは、「何もしないこと」です。

  • 痛いところを探そうと、指でグリグリ押さない。
  • 治そうとして、無理に首や肩を回さない。
  • 痛みを我慢して、ストレッチをしない。

これらの行動は、すべて炎症を悪化させる原因になります。 下手に何かをしようとせず、安静にしていることが、結果的に一番の近道になるのです。

とはいえ、「安静に」と聞いても、何かやりたくなってしまうのが人の心情ですよね。もし、どうしても何かをしたい、ということであれば、唯一おすすめできる対処法があります。それは、肩甲骨上角(肩甲骨の内側の上角)の、神経がある部位へのアイシングです。

肩甲骨上角の痛みの部位
痛い部位を確認してアイシングしてもいいですが、絶対強く指圧してはいけません。

下手に何かをしようとせず、安静にしていることが、結果的に一番の近道になるのです。

まとめ:その痛み、正しい知識で向き合えば怖くない

朝、突然襲ってくる、つらい寝違えの痛みは、単に筋肉の問題ではなく、神経の問題が隠れています。

そのサインを正しく読み解き、無理に動かさず、的確なアプローチを行えば、あなたの身体は必ず応えてくれます。 「どこに行っても治らない」「繰り返してしまう」と諦めてしまう前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。 その一歩が、あなたが日々の痛みから解放される、未来への扉を開くはずです。

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