途方もないほどのピースを
ひとつひとつ、手作業で調べていく。
手に取ったピースはどれも必要なものばかり。
はまりそうにない形でも、
ふとしたひらめきで、ピタッと合致する。
こんなところまで拾い集めたのかと思うほどに
西洋にも東洋にも、あちこち旅をしていたような感覚。
多くの人が拾い集めたピース、
途中で拾うのをあきらめたピースもある。
過去から未来へと、
ピースをつなげる作業は、
ひとりでは到底難しい。
けれど、
必要なピースを回収し、
ひとつひとつつなげる作業は、
ひとりでなくては難しい。
もし、途中でその作業をあきらめても、
そのピースはまた誰かの手に託されるだけ。
そして、いつかそのピースが完成したら、
そのことを人に伝えなければならない。
「完成した」と、
だが、ある人は気づくだろう。
「そのピースはまだ未完成なのではないか」と。
完成とは、妥協の問題なのかもしれない。
そもそも、完成などというものはなく、
永遠に、未完成のピースを探し続ける作業
それこそが本質なのではないだろうか。