詩:コラム

「過去から未来:未完成のピース」

途方もないほどのピースを
ひとつひとつ、手作業で調べていく。

手に取ったピースはどれも必要なものばかり。
はまりそうにない形でも、
ふとしたひらめきで、ピタッと合致する。

こんなところまで拾い集めたのかと思うほどに
西洋にも東洋にも、あちこち旅をしていたような感覚。

多くの人が拾い集めたピース、
途中で拾うのをあきらめたピースもある。

過去から未来へと、
ピースをつなげる作業は、
ひとりでは到底難しい。

けれど、
必要なピースを回収し、
ひとつひとつつなげる作業は、
ひとりでなくては難しい。

もし、途中でその作業をあきらめても、
そのピースはまた誰かの手に託されるだけ。

そして、いつかそのピースが完成したら、
そのことを人に伝えなければならない。

「完成した」と、

だが、ある人は気づくだろう。
「そのピースはまだ未完成なのではないか」と。

完成とは、妥協の問題なのかもしれない。
そもそも、完成などというものはなく、
永遠に、未完成のピースを探し続ける作業

それこそが本質なのではないだろうか。

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バスケットボールイラスト

【柔道整復師】 熊谷 卓眞(kumagai takuma)

「施術の本質を追求し続け、長い探求の末にようやく辿りついた入り口の扉。今後は多くの人々の健康に寄与できるよう、積極的に知識と経験を発信していきます。」

-詩:コラム

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