ストレッチについて

【基本のセルフケア】膝下の痛み|正しい大腿四頭筋のストレッチ

大腿四頭筋のストレッチ

はじめに:そのストレッチ、かえって膝の痛みを悪化させていませんか?

膝の下の痛み、特に60代以降に再発するような「大人のオスグッド病」の症状でお悩みの方へ。

良かれと思って、太ももの前(大腿四頭筋)のストレッチを頑張っていませんか? 実は、そのやり方を間違えていることで、かえって症状を悪化させているケースが非常に多いのです。

この記事では、多くの人がやりがちな間違ったストレッチの危険性と、膝に負担をかけずに、痛みの原因となっている筋肉を的確に伸ばすための、正しいストレ-ッチ方法をご紹介します。

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なぜ、うつ伏せで伸ばすのは危険なのか?

大腿四頭筋のイメージ

太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)は、4つの筋肉で構成されています。そして、膝下の痛みの原因となりやすいのは、その中の一つで、骨盤から膝下までを繋ぐ「大腿直筋」という、2関節筋です。

よくある、うつ伏せで足首を持ってかかとをお尻に近づけるストレッチでは、この「大腿直筋」を的確に伸ばすことができません。他の3つの筋肉ばかりが伸びてしまい、かえって筋肉のバランスが崩れ、膝下に余計なストレスをかけてしまう危険性があるのです。

【実践】大腿直筋を的確に伸ばす、正しいストレッチ

骨盤を立て、膝をくっつけるのが最重要ポイントです

大腿直筋のストレッチ方法立位
  1. 壁や椅子などで身体を支え、安定した姿勢で立ちます。(バランスが崩れやすい場合は壁にもたれ掛かってもよい)
  2. ストレッチしたい方の足首を持ち、かかとをお尻に近づけます。
  3. 【ポイント①】 左右の膝ができるだけ離れないように、膝と膝をくっつけることを意識します。
  4. 【ポイント②】 腰が反らないように、背筋をまっすぐ伸ばし、下腹部に少し力を入れるようにします。骨盤を立てるイメージです。

この姿勢をとることで、骨盤から繋がる「大腿直筋」が的確にストレッチされます。太ももの前側から、股関節の付け根あたりまで伸びている感覚があれば、正しくできています。「イタ気持ちいい」と感じる範囲で、1分ほどキープしましょう。

注意点

このストレッチは、あくまで基本的なやり方です。痛みが強まる場合は、無理に行わないでください。(別の疾患や原因のおそれがあります。)

まとめ:正しいストレッチは、正しい診断から

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

同じ膝の痛みでも、その根本原因は一人ひとり全く違います。もしかしたら、今のあなたには、大腿四頭筋のストレッチ自体が必要ない可能性さえあるのです。

当院では、まずあなたの身体を正確に診断し、その上であなただけに最適なセルフケアを「処方」することを最も大切にしています。自己流のケアで悪化させてしまう前に、ぜひ一度、専門家にご相談ください。

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当院のストレッチ指導について|あなただけの“運動処方箋”で再発を防ぐ

自己流ストレッチで悪化していませんか?当院では正しい診断に基づき、あなただけの「ストレッチ指導」を行います。その効果は患者様の声が証明しています。痛みの根本原因にアプローチし、再発を防ぎます。

なぜ1分?一日にどれくらいストレッチすればいいの?2関節筋や協力とは?ストレッチの疑問に関しては院長ブログに記載していますので、宜しければご覧ください。

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