「マットレスを変えても、生活習慣を改めても、なぜかぐっすり眠れない…」
もし、あなたがそんなお悩みを抱えているなら、一度立ち止まってみませんか?この記事では、くまのて接骨院に寄せられる睡眠に関するよくあるご質問に、当院の施術方針を交えながらQ&A形式でお答えします。
あなたの身体に隠された、不眠の根本的な答えがここにあります。
1. 色々試しても眠れません。枕や生活習慣が原因ではないのでしょうか?
A1. それらは「結果」であって、「原因」ではないかもしれません。
世の中には「睡眠の質を上げる方法」が溢れています。
- 毎日同じ時間に寝る
- 寝る前にスマホを見ない
- 自分に合った枕やマットレスを選ぶ
- リラックスできるアロマを焚く
これらを試しても改善しない場合、そのアプローチが**「原因と結果を混同した対症療法」**になっている可能性があります。
当院では、身体が根本的に整っていない状態で環境だけを整えても、本質的な解決には至らないと考えています。施術の現場から見えてきた、睡眠問題の本当の原因から考えていく必要があります。
2. では、眠れない「本当の原因」とは何ですか?
A2. それは、あなたの「脳が、身体の状態を正確に認知できず、興奮している」ことにあります。
マットレスの硬さや寝室の明るさではありません。脳が"パニック"状態に陥っていることが、眠りのスイッチが入るのを妨げているのです。
なぜ脳は興奮(パニック)するのか?
- 身体の不調(歪み・痛み・こり)が発生
身体に不調があると、それが微細な「異常信号」として常に脳に送られます。 - 脳が原因を特定できず混乱
脳は「どこかおかしい」と感じるものの、原因がどこかを正確に認知できません。例えば「むくみ」。むくんだ部分は感覚が鈍り、脳にとっては認知できない未知の領域"と化してしまうのです。 - 脳が"とりあえず"興奮する
原因不明の異常事態に対し、脳は身体を守るために興奮状態(交感神経優位)になります。脈が速まり、全身が緊張し、眠れる状態ではなくなってしまいます。
つまり、身体の不調を改善し、脳が「もう大丈夫だ」と安心できる状態を作らない限り、脳の興奮は収まらないのです。
3. 私の不眠も、身体が原因なのでしょうか?
A3. 簡単なセルフチェックで確認してみましょう。
一つでも当てはまれば、あなたの不眠の原因は身体にある可能性が高いです。
- [ ] 深呼吸をした時に、息が吸いにくい、または吐きにくいと感じる。
- [ ] 夕方になると足がむくむのが当たり前になっている。
- [ ] 意識していないと、猫背や巻き肩になっている。
- [ ] 慢性的な肩こりや首の張りがある。
- [ ] 手足が冷えやすい。
4. では「8時間睡眠」や「良い寝具」は、全く意味がないのですか?
A4. 意味がないわけではありませんが、優先順位が違います。
身体からの視点で、世の中の常識を見直してみましょう。
「8時間睡眠」について
問題は睡眠の「時間」ではなく**「質」です。その質を左右するのが「呼吸」**。胸郭(胸の周り)が緊張して呼吸が浅いと、自律神経が興奮してしまいます。8時間を目指すより、深い呼吸ができる身体を作り、睡眠の質を1分でも高めることが重要です。
「高級寝具」について
もし高価な寝具で寝やすくなったなら、それはあなたの身体が歪んでいる証拠です。歪みに合わせて寝具が体を支えてくれるため楽に感じますが、根本原因である歪みが解決されなければ、いずれ限界が来ます。
「サプリ・睡眠薬」について
これらは脳を騙し、身体からの重要なサインを強制的に無視させる行為です。長期的に続ければ、脳が身体の状態を正しく認知できなくなり、認知力そのものが低下するリスクも考えられます。
5. 眠れる身体になるために、まず何をすれば良いですか?
A5. 「睡眠」を一旦忘れ、「上半身」を整えることから始めましょう。
当院からのご提案はシンプルです。
「睡眠の質を上げる」ことを一旦やめて、「身体の不調を改善し、身体を整える」ことに集中しませんか?
身体が整い、脳が安心すれば、脳の興奮は自然と収まります。その**「結果」として、質の高い睡眠が自然と訪れる**のです。
そして、そのための第一歩として、私たちはまず**「上半身」からアプローチすること**をおすすめします。
なぜなら、呼吸の要である胸郭へのアプローチは、自律神経を直接整えるだけでなく、全身の血流や下半身の機能(股関節の可動域や足のむくみ)まで改善することが、私たちの臨床経験上わかっているからです。
上半身は、まさに全身を整えるための「根本のスイッチ」なのです。 具体的な方法は、今後の情報発信で詳しくお伝えしていきますので、ぜひチェックしてみてください。