ハムストリングの肉離れが中々治らない場合には、一般的な対象療法のRICE処置だけでは不十分であり、なぜ?肉離れを引き起こしたのかという原因についても目を向けた取り組みが必要です。
また整骨院や整形外科で治療や理論について一貫性がないために、『固定して安静にしましょう』や『ツボ押しや筋膜リリースでほぐしましょう』など肉離れの場合には、固定や安静は逆効果となることもあります。また、患部周囲を無理に押したりリリースすることも避ける必要があります。
間違えた施術により、筋肉がほぐれたと思っても、肉離れを早く治すには、筋肉の弾力性の回復を促進するということが一番大事なことです。
肉離れを早く治すにはなぜ肉離れになったのか知る必要があります。
- 姿勢が悪い場合にハムストリングの弾力が低下する
- ハムストリングの内側なのか外側に問題があるのか知る
- 左の太もも裏を痛めやすい原因がある
- 好発部位である太もも裏の上部で摩耗しやすく痛める
- 太もも裏の筋肉を無理に伸ばしている
- 骨盤を意識しすぎて神経症状が大腿部後面にでている
ハムストリングの肉離れの対症療法について
早く治すことについて徹底すると、間違えたことをしないにつきます。
例えば
- 安静は逆効果になることがあります。
- 固定もあまり意味ありません。
- 筋肉をもみほぐしてはいけません。
- 痛み止めの湿布も必要ありません
もちろん、最近はやりのマッサージガンなども、場合によっては悪化させるリスクもあるので、使用する必要はありません。
対象療法でやることはいつも一貫してどんな疾患でも同じです。
炎症の抑制・血流の促進・弾力性の回復です。
自分で出来る取り組み

炎症の抑制のためには、アイシングなどの冷却効果が優れています。
熱感や患部周囲のムクミが取れるまではとにかくアイシングをしっかり行う必要があります。
『痛み』は実は回復に必要なもので、再発予防にも欠かせないものです。
痛みがあることで脳は患部の状態を認識し治癒を促進させることができるため、痛みを感じるために、適度にストレッチをかけていく必要があります。
そのため痛みを感じないような痛み止めの湿布はかえって治りを悪くしてしまいます
いずれにも、アイシングの仕方やストレッチの仕方にもコツがいることは確かなので、やはり専門知識や技術を持っている方の施術の元に治した方が早く確実に治るため、ある程度コストをかけることが望ましいと思います。
肉離れを早く治すためにはなぜ痛めたのか原因を探る
なぜハムストリングの肉離れをしてしまったのでしょうか?
それは単に、動かし方を間違えたとか運動のし過ぎということではなく、もっと根本にある原因を探る必要があります。
この原因が分からない状態で痛みだけ引いてしまった場合には、やはり再発のリスクは変わらずあることになります。
姿勢の悪さが肉離れを招く

姿勢が悪い事で肉離れを引き超す原因になります。
筋肉隆々でもそれが可動域を低下させ、自然な身体の状態ではなく不自然な状態にある場合、ハムストリングは摩耗しやすくなり痛めてしまいます。
例えば、
左仮性延長という左脚が長いパターンの姿勢と左ハムストリングを痛めやすい原因は関連します。
更に、左脚が長い原因を探ることで、肉離れを引き起こす原因が見えてきます。
ひとりひとり原因は違うため一概には言えませんが、以下のような原因が多いです。
- 首の動きも右に向きにくい
- 身体も右に回旋しにくい
- 身体を右に倒しにくい
など身体が左に傾くような状態の場合に、左仮性延長がおこり、その状態で過度に運動をし続けることで痛めやすくなります。その証拠に、ハムストリングの肉離れが好発する年齢も高校2年生以降であることが多いです。
身体も出来上がってきて、身体も歪み、筋肉の弾力性が損なわれる年齢と過度な運動がハムストリングの肉離れを引き起こします。
ハムストリングの肉離れを早く治すためのまとめ
肉離れを確実に早く治すためには原因への取り組みが大事だということ分かって頂けたでしょうか。
間違えた施術も蔓延しており、残念ながら行く場所次第で、自分の成長にも悪影響を与えかねません。スポーツは自分の健康のためや成長のためにやるもので、ケガをすることに良いことはありません。
ケガは確かにスポーツにつきものですが、ケガをしない身体が結局は競技力に繋がり、スポーツ本来の成長に繋がります。
ケガは、痛みを伴い成長を阻害するため、競技においてだけでなく心身のストレスとなります。