一生涯で7~8割の人が経験するといわれる腰痛ですが、腰痛にも様々な種類があり大きく分けると、特異性腰痛と非特異性腰痛があり、原因を特定できる腰痛は全体の15%ほどで、多くの腰痛は原因を特定できない非特異性腰痛が占めています。
特異性腰痛はレントゲンで明らかな異常がみられる骨折や分離症・すべり症など。
ヘルニアや狭窄症は腰痛でない人にもみられるため腰痛の原因と断定する事は出来ません。
特異性腰痛
- 腰部脊柱管狭窄症
- 椎間板ヘルニア
- 変形性脊椎症
- 脊椎分離症
- 脊椎すべり症
- 椎体終板障害
- 圧迫骨折
全体の1~2割の腰痛
非特異性腰痛
- 急性腰痛(ぎっくり腰)
- 仙腸関節炎
- 筋筋膜性腰痛
全体の8割の腰痛
但し、レントゲンで特異性(異常)が認められてとしても腰痛があるとは限りません。
腰痛が無い人にも特異性(ヘルニアや狭窄症)がみられることはあります。
非特異性腰痛の人に特異性があったとしてもそれが腰痛の原因とは限りません。
腰痛の原因をどう把握すればいいのか?
レントゲン上に明らかな異常所見(骨折や分離症やすべり症)が無い限りそれが腰痛の原因とはいえないため、腰痛の原因を把握する事は容易ではありません。
そのため非特性腰痛の原因を検査する方法が役に立ちます。
当院で検査する主なもの
- 下肢に現れる神経症状(筋緊張など)を確認
- 骨盤の傾きを確認
- 股関節の屈曲拘縮を確認(トーマステスト)
- 足・膝・股関節可動域を確認
- 仙腸関節の状態を確認
自分で見分けるのは至難ですが、自分自身でも確認出来る事項はいくつかあります。
下肢の筋緊張状態を確認
まずは太ももや下腿の緊張状態を確認しましょう。確認するといっても左右を触ってみて明らかに硬さや押す痛みがないか確認
- 太もも前
- 太もも後ろ
- 太もも外側
- 太もも内側
- ふくらはぎの裏
腰痛を起こしやすい人は太ももの外側や後ろ側が硬い人が多い
関節の可動性を確認
- 膝の伸展
- 股関節の屈曲
膝が伸びきるかどうかは腰痛の有無に大きく関係してきます。膝と床の間にスペースが出来てしまう場合には問題です。
股関節はしっかり胸に引きつけることが出来るか確認してください。
セルフ治療
もし、膝が伸びきらなければ膝裏を伸ばすストレッチを入れて下さい。
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