痛めた部位がひとつとは限らない
足を捻ったなどのケガによる痛みや覚えのない足部の痛みの際には上記のような部位に必ず腫れ・圧痛・動作痛などの所見を確認する事が出来ます。
よくあるのは痛みを訴える部位よりも別の場所に強い圧痛が存在したり、痛みを訴える部位以外にも別の受傷部位が存在することがあるために、同時に改善して行く必要があります。
内返しなどの捻挫では通常⑥外側靭帯を痛めやすいですが、④リスフラン関節や⑤前脛骨筋腱などの同時受傷も考えられます。
足部の問題が必ず全身に影響を及ぼす
足部の痛みやケガまたは過去の捻挫や生活習慣による関節の崩れがあると全身に影響を及ぼします。当院では、足部の軸を整える施術を行い、中々治らない腰・膝・股関節などの痛みに対しても足部の施術を行う事で痛みを根本から改善して行く事が可能です。
足部の関節軸やアライメント(関節の位置関係)が崩れる事が原因で、別の関節に負担がかかり痛みを伴っている事があります。
普段の生活習慣や過去の受傷をチェックする事も必要です。
- ヒール履き
- 紐を結ばない
- 靴が小さい時期が一時的にあった
- 幼少期に足の痛みがあったが放っておいた
- 過去に捻挫をした
- 外反母趾
- 扁平足
- ハイアーチ
など足部が崩れる原因は様々です。足部の状態をチェックする事で身体の軸を整えていきます。
別の部位の痛みでも足部は要チェック
当院では、膝痛・股関節痛・腰痛・肩痛等の痛みを伴っていても足部の状態を必ずチェック致します。
その理由は、足部の痛みやアライメント(関節位置)の崩れから、全身の可動域の低下や痛みを
引き起こしている事が多々または必ずあるためです。
足部によるズレの影響を受けて他の関節部に問題を起こしている人程、足部の状態を整えるだけ即座に可動域の改善や痛みが軽快がみられます。
股関節の可動域低下も足部の歪み
足部のズレや痛みを取り除くと股関節の可動域も改善がみられます。
理由は単純に重心や軸が整うからですが、足部には経絡といわれるツボの流れが各指に存在するのも可動域が改善するポイントです。
例
※母趾には脾経と肝経が流れ股関節の前面を通るために母趾の施術を行う事で股関節の可動域にも改善がみられます。
※第4趾や第5趾には腎経・膀胱経・胆経が流れ、身体の側面や後面を通り肩首にも繋がるため、足部外側の問題を取り除くことで腰の痛みや肩関節の痛みの改善にも繋がります。
【痛みは急がば回れ】
足部に痛みを伴った場合またはケガをした際にも、痛みを伴う随分前から負担がかかっていた事を認識しましょう。(ケガをしやすくなる)どの関節や部位でもそうなのですが、痛みを伴うということは身体が限界を超え知らせてくれているサインです。ひとつの痛みを取ることだけを考えるのではなく、全身の問題から改善して行く方が実は近道になります。
痛みは身体のケアの必要性を認識する良い機会