分離症もしくはすべり症という言葉を聞いたことはありますか。多くの場合に13~14歳ごろに好発する腰椎分離症。悪化するとすべり症に移行します。触診上でも腰椎5番に圧痛があったり腰椎4番を触診しにくいなど把握できますが、要検査となります。
分離症は腰椎の5番目に多く発症する腰椎の骨折です。
この頃に激しい運動を行っており、腰痛を発症した場合には整形外科などを受診し腰椎の状態を検査することをおすすめします。
初期症状なら癒合が望めますが、腰痛も安静していれば痛みが出ないなどの理由で、治療を怠り、そのまま運動を継続しているケースも多いです。骨折をしていても炎症が収まってしまえば腰に痛みを感じず、30代ごろにレントゲン検査したら分離症が見つかったケースなども多いようです。
分離症になりやすい人
身体の硬さが原因で分離症を受傷する事が多いです
中学1~2年生というのは、運動量も増え身体が硬くなりやすい年齢です。小学生の場合にはまだ筋肉や腱なども柔らかいのですが、小学校高学年から姿勢の問題や生活習慣の影響で身体が特に硬くなり、中学校に入り運動量が増すことで腰椎に負担がかかり骨折を起こしてしまうケースが多いです。
ぎっくり腰とも関係があったりするのですが、上記のリンク先のような柔軟性が欠如する事で、通常前弯している腰椎部が後弯してしまうことで腰椎5番目に負担がかかってしまいます。

初期症状
腰とは違う部位に痛みを伴うこともあります。
もちろん腰痛がはじめのシグナルなのですが、シグナルが点灯してからでは、ちょっと対応としては遅いのです。小学校5~6年生で下腿や股関節に痛みを訴える場合には、腰椎にも負担がかかっているケースが多いです。
もし、この段階から分離症の予防をするのであれば柔軟性を意識し適切な方法で初期対応をする必要があります。
もし、時間が経過し、骨癒合が望めない場合でもご安心ください。対応の仕方は説明した通り柔軟性の改善と姿勢の改善で運動を継続する事も可能ですし、克服しているアスリートも多くいます。