接骨院と整骨院に資格的な違いはありません。
両方ともに柔道整復師の国家資格を保有しております。
柔道整復師は何医学?
私自身は専門学校を卒業しましたが、現在は大学でも柔道整復学科があるようですね。
柔道整復師は東洋医学なのか?西洋医学なのか?
東洋的な考えが強いか西洋的な考えが強いかで柔道整復師はどちらにも傾倒する事が実は出来ます。
東洋医学
東洋的な考えとは経絡や経穴や漢方医学のように、身体の全体的な流れを捉え治療する医学です。
★身体全体を捉えるために、経絡(ツボの流れ)や経穴(ツボ)の各臓器への効果
★虚証や実証などその人の体質を様々な方法で診断し治療すること
鍼灸は東洋医学に属します。
西洋医学
西洋的な考えは部分の細分化です。科学的に分析診察する医学です。
★身体の部分がどうなっているか調べる為に血液検査やレントゲン検査など主に目で見て分かるものが西洋医学です。
★西洋医学では解剖学や生理学などから筋肉など各臓器の働き、神経や血管の働き走行を分析し治療していきます。
カイロプラクティックなどは脊柱の歪みを正し治療する事から西洋医学に属するといえます。
柔道整復術
柔道整復師の成り立ちは、柔道の活法と殺法から伝承されています。医師の少なかった時代に柔道家が骨折の脱臼や整復を行っており、その名残で柔道整復師という名称になっています。
本来の柔道整復術とは骨の整復をいい、時代の変化でレントゲンや外科手術が発達してきたために、柔道整復術の技術を使用する場面が減っています。
昔ながらのほねつぎといわれる接骨院の先生は、骨折や脱臼の整復は本当に鮮やかです。外科的な手術をせずに、骨をぴったり整復するために、治癒も早いです。しかし、私も含め今の若い柔整師のほとんどは骨折や脱臼を得意とするよりも、ケガなどの肉離れやねん挫などの処置を得意としている方が多いです。(ケガの処置そもそもを出来ない柔整師もいるかもです。)
柔道整復学科で学習する医学は、解剖学、病理学、生理学、整形外科学、運動学、リハビリテーション学、柔道整復学などです。
柔道整復師は漢方やハリなどの東洋医学は勉強しません。
そのために柔道整復師の考えは西洋医学に傾倒してると言えます。
しかし、西洋医学は部分的な対症療法であり、東洋医学は身体全体を捉えた原因療法と考えるのであれば、柔道整復師は東洋医学と言えなくもないです。
接骨院はいいとこどり出来る
私も含めそうですが、柔整師は良い意味でどっちつかずで、施術に一様な定まりはありません。青葉台でも当院と同じ施術を受けられるとこは皆無です。独自の施術様式を取り入れることが出来、院の方向性次第でいくらでも発展的に施術技術を向上させることが可能なのも接骨院ならではないでしょうか。
物理治療機を使用
当院で使用するスーパーライザーは鍼灸の変わりになる物理治療としてのコンセプトがあるとお聞きしました。スーパーライザーの近赤外線を経穴に照射すれば、針ほどの効果は無くとも東洋医学的な効果は実証されています。
そのため、必要最低限の経絡の流れや主要なツボはもちろん知識として持っていますし、施術にも大変役立ちます。
検査力が発達する
ケガの治療には西洋医学は必ず必要です。レントゲンは取れない為に骨の状態は触診で判断します。
どれかが優れているというわけではない
医学は勉強さえすればだれでも学習する事が出来ます。しかし、人間の身体は医学知識だけで治るほど簡単な症状はありません。
■西洋医学にも苦手な分野があります。
■東洋医学にも苦手な分野があります。
接骨院は必要な医学知識を学び、東洋医学を取り入れることも出来ます。
スポーツトレーナーなどスポーツ科学、ストレッチ、運動、食事の知識を取り入れれば、身体をあらゆる方向からアプローチする事が出来ます。
結局は、柔整師、医師、鍼灸師、理学療法士など関係なく、成長を怠らずに、偏見な目で物事をみることなく、どうすれば治るのか?何故治らないのか?追求していく姿勢が必要な気がします。
『もう治らないよ』とか『年だから、太ってるから』は全て偏見であり、学ぶ意欲が失われている証です。
