患者さんの症状をどう見立てていくかは本当に奥が深く難しいです。レントゲンでは、骨や関節の状態をうつし出して説明すれば済むのですが、柔整師の場合には、この診る力をどう育てていけばいいのか、じつはマニュアル化されたものがないために、師の存在はとても重要です。
診る力があれば自信をもって施術を提供する事が出来ます。
痛い所だけの施術
接骨院や整形外科に行った際に、訴えた部位だけを施術されるケースはよくあります。しかし、施術側としては訴えた部位以外の問題を探してあげられれば、患者さんにも『そんな所が悪かったのか』と驚きを与えることが出来ます。
診る力の種類
接骨院によってどういう見立てをしてくれるかはHPをみると分かりやすいです。例えば、骨盤矯正を謳っていれば、骨盤を中心に診てくれる事がわかります。カイロであればバランス。筋膜であれば筋肉などとなります。
正直診る時に一番重要で分かりやすい指針を患者さんに示す必要があるために、来院した時に分かりやすい方法が一番良いと思います。
骨盤
- 左の骨盤が少し上に上がって前傾しています。
- この背骨が右にずれて回旋しています。
と言われても、自覚しにくいですよね。施術後に痛みが取れれば分かりやすいですが、痛みの評価も人それぞれなので、施術者側が取れていると思っても、患者さん側からしたら全く変わらないとなれば、それは指針の立て方が間違っていたことになります。
わかりやすい指針とは
痛みを再現してもらったり、問題がある動きを確認してもらうことの方が分かりやすいです。
- 痛み
- 動き
痛み確認
痛みを確認する方法は膝であれば屈伸動作の際に痛みがあるかどうかまたは圧痛部を確認しどこに痛みがあるか患者さん自身にも確認してもらった方がいいです。(意外と痛みがどこにあるかは動かしたり触ってみなければわかりません。)
動き確認
動きを確認する方法は膝であれば膝の動きと股関節の動きを確認する必要があります。膝の痛みがあっても股関節に問題がある場合もありますし、逆の場合もあり、どちらの動きの方が悪いかをはじめにチェックする事で患者さん自身にもこの関節の動きが悪い事を確認してもらいます。
動きや痛みを確認し、その状態を改善する技術を行い、再度動きと痛みが軽快していれば、喜んで頂けます。
注意状態の改善は通院しているその内ではなく、施術後直後が望ましいです。
当院では、確実に施術後軽快感を得られる工夫をしています。それには私自身が良くなっているかどうか把握する診る力がなければなりません。
診る力を鍛える為には経験が必要です。なぜ良くなったのか。どこが悪いのか。どうすればよくなるのか。これの繰り返しにより徹底的に自分自身が自信を持って提供出来る診る力を養う必要があります。
症状別にどう診ればいいのか。今後もこの柔道整復師カテゴリでご紹介して行きますので、治療で喜んでもらいたいと思う志を持っている方は是非チェックして下さい。
方向性
師により方向性が変わってきます。慰安目的の接骨院も多く、治せない柔整師はたくさんいます。儲けることしか考えていない先生や患者さんのために必死の先生と多用です。(どの業界も然り)
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接骨院を目指す上の技術の習得や方向性
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診る力
接骨院を目指すなら技術だけでなく、診る力を養う必要がまずあります。