最近肉離れで来院される方が多く、肉離れを起こした際に当院で気を付けているポイントをご紹介いたします。
- 内出血はあるか?
- 痛みの度合い
- 痛み部位
内出血はあるか?
肉離れの場合には内出血があるかないかで重症度が異なります。肉離れをしたと思って、実際に来院されると内出血はみられないし、張りもそこまでない場合には、痛めた筋肉が異なると考えます。
筋肉は大きく2種類ある
- 良質な筋肉
- 悪質な筋肉
良質な筋肉は血液が豊富であるために損傷すると間違いなく、内出血を起こし、筋肉内の圧が高まり筋肉がパンパンに張ります。一方悪質な筋肉を損傷した場合には、内出血はみられず筋肉内の圧も高くはなりません。
良質=血液豊富 悪質=血液停滞
筋肉は筋ポンプの働きで血液を送り届けているのですが、悪質な筋肉の場合にはそのようなポンプの働きが低下を起こしています。そのため筋肉内の血液が滞り筋肉は血液が行き届かず、損傷しやすくなります。
もちろん良質な筋肉ほど筋肉痛や肉離れにもなりにくいです。
なぜ悪質な筋肉ができるのか・
悪質な筋肉がない人はほとんどいません。多くのアスリートがこのどちらももっていますが、割合はことなります。
悪質な筋肉は筋肉痛や軽度の肉離れがしっかり治癒しないで残存してしまうために起こることが多いです。筋肉痛になったら必ず筋肉は再生されると思っている方も多いと思いますが、筋肉が再生されるかはそれ以前の血液循環や柔軟性・姿勢・血液の質・体脂肪率など様々な要因が影響を与えます。
筋肉がしっかり再生されない場合に悪質な筋肉が残存し肉離れや筋肉痛になりやすくなる。
痛めた筋肉は血液が行き届くことで再生されるのですが、血液循環が悪い場合には筋肉は再生されずに、古くなった血液と壊れた筋細胞が癒着し悪質な筋肉を形成してしまいます。
そのため悪質な筋肉は伸長性や負荷に弱く、強度上げるとすぐに損傷してしまいます。それが内出血を伴わない肉離れの原因です。
そして多いのが、高負荷のトレーニングを行うことで何度も筋細胞を壊している場合にはこの悪循環により良質な筋肉質ではなく、悪い筋肉がどんどんふくらみ浮腫むように悪質な筋肉質になっています。それで筋肉が大きくなったと勘違いしているアスリートも多いです。それ故に、『そんな筋肉付けたらダメだろ』と素人目に感じてしまうような身体付きのアスリートには、悪質な筋肉のアスリートであることが多いです。
筋肉を付けるなら悪質な筋肉ではなく、良質な筋肉を付けていきましょう!
筋肉痛などの施術の場合には、大抵の場合施術後にも効果を実感することが出来ます。引きづって来院してきたはずなのに、悪質な筋肉の損傷であれば治療後にはほとんど歩行時の痛みは感じなくなるほどの施術をすることが出来ます。
方法は?
前述したとおり筋肉の再生には血液が必要不可欠です。血液が行き届かったりすることで筋線維が中途半端に修復されてしまいます。とにかく修復をしっかり行うように血液の循環を良くするような施術を必要とします。
