アキレス腱が硬くなったり痛みを伴う場合には、アキレス腱周囲の血行不良がひとつの原因です。
血行不良が起きる原因は
- 柔軟性の欠如
- 筋肉の伸長性の低下
- 神経性
- 皮下脂肪
などが考えられます。
血行不良が起きることで腱は血液供給が途絶え硬くなります。腱は筋よりも血液が豊富ではないために、筋のポンプの作用が腱に血液を送り届けるのに役立ちます。
腱は血液が豊富でない理由
腱は摩擦が生じやすい関節部に多くあります。関節部は曲げ伸ばしなどのストレスが加わりやすい為に、腱に太い血管があると逆に摩擦が生じやすく痛みを伴いやすくなるためと推測出来ます。
そのためアキレス腱周囲に痛みを伴う場合には筋肉の伸長性ばかりに目を向けるのではなく、次で説明する神経系を意識した取り組みが必要です。
腱に行く血液をいかにして改善するかがアキレス腱の断裂予防やアキレス腱周囲の疼痛予防のポイントになります。アキレス腱周囲の毛細血管の改善がアキレス腱治療の最重要ポイントです。
https://gemmed.ghc-j.com/?p=29511
面白い記事を発見。引用元タイトル
多くの抗菌剤で▼末梢神経障害▼アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害▼精神症状―などの副作用判明―厚労省
アキレス腱に行く神経や毛細血管の走行を意識することで、要は水道管の入り口と出口部のつまりや滞りを解消することで疼痛を改善していくようなイメージです。まずは水道管の入り口となるアキレス腱周囲を支配する自律神経や関連する皮膚分節などは仙骨孔。そして、出口となるアキレス腱周囲にはアキレス腱の深部ではなく、アキレス腱の表面の皮膚に伝わる毛細血管を意識した改善がポイントです。
S1~4の血行不良を改善する事でアキレス腱に行く神経の関連から毛細血管が活性化され血液の供給も改善する事ができるため、アキレス腱も硬く損傷しにくくなります。
血液循環の状態が悪い状態ではアキレス腱周囲の血行が改善しずらい。
アキレス腱が硬いタイプとアキレス腱周囲の皮膚が硬いタイプ
アキレス腱周囲の皮膚の硬さは早期に改善し、アキレス腱の皮膚に多くシワが寄って皮膚ごと硬くなっている場合には要注意です。筋腱をいくらストレッチかけても皮膚が硬いと痛みの改善になかなか繋がらない場合があります。
皮膚の硬さは皮下脂肪の付き方とも関連しているためアキレス腱周囲の皮下脂肪は血流の停滞を起こし、アキレス腱炎を悪化させます。
アキレス腱の改善には、筋肉だけを注視するのではなく、アキレス腱周囲の皮膚や脂肪や血液や神経などを意識した治療を行わなければ中々思うような改善が望めない損傷になります。