ぎっくり腰の原因は諸説あります。
レントゲン上ではヘルニアや狭窄症などがみつかるケースも多いです。
当院で考えるぎっくり腰の主な原因は神経の引っ張りです。一番多い神経の引っ張りによる損傷では、頸部の腕神経叢の引き抜き損傷があります。オートバイ事故などにより神経が脊髄から引き抜かれたり、途中の幹にある神経幹から引き裂かれるように損傷する障害があります。

腰部神経根の引き抜きは極めてまれなケースですが腰部の脊髄の神経を検査する有名なテストにSLRテストがあります。
神経が引っ張られやすい人はこういう姿勢をとることが出来ません。もともとの腰部の変位(ヘリニアも含む)や下肢の筋緊張などがあるケースでは特にこの肢位で坐骨神経が引っ張られ下肢に疼痛が誘発されてしまいます。
SLRテスト(疼痛誘発テスト)
有名な検査法にはSLR検査というものがあります。仰向けで下肢を挙上した際に下肢に痛みが誘発するか検査するための方法で30~40度で痛みやしびれが誘発される場合には陽性で30~40度も上がらない方も多いです。

腰痛の原因は上記のようにSLRテストを行うと全く挙上できない方、または30~40度ほどで下肢に疼痛または腰部疼痛が誘発される際にぎっくり腰になりやすい方が多いです。
ぎっくり腰の改善には腰部の神経根が引っ張られないように柔軟性や姿勢の改善が必要となります。